とりあえず親父ギャグはかましたので、すこしまじめな話をカジュアルに。
プログラミング言語で考える「小泉改革とは何か」: ホットコーナーの舞台裏民主党はCからJavaへ。スクリプト言語でいえば、Rubyに行くこと。ここでPerlに行くのは、だいぶ小泉改革。\(^O^)/
だって何年経ってもPerl 6が出ないもんね。改革は進まない。
ちんたらしてるから、Pugsのように、関数型言語HaskellでPerl6互換のものを勝手に作っちゃう頭のいい連中にあっさりやられてる。\(^O^)/
Perl6って、介護完成、もとい、下位互換性を捨てているので、改革ではないんです。むしろイギリスからアメリカを独立させるのに近い。
このモデルでいいのは、改革でないので既存ユーザーに痛みを押し付ける必要がないことです。まともな「改革」をやろうとすると、どうしても誰に痛みが行くかをきちんと算定した上で、出来る限りの救済措置をとらなきゃいけないんです--たとえ救済の対象が、仕様の裏を突いた、いわば「不良市民」であったとしても。
Perl5は実は5.6 -> 5.8ですごい改革をしています。特に内部的な文字列の扱いは、Unicodeをきちんと扱うためにもうまるで別物。ソース的には換骨奪胎しちゃってます。でもほとんどのユーザーは気がつかない。私の意見では、改革というのはそうあるべきだと思います。痛みに対して敏感でないと、「改革」は出来ません。
しかし、それでは冒険はしにくくなります。だから「建国」、だからPerl6なんです。
ちんたらしてるから、Pugsのように、関数型言語HaskellでPerl6互換のものを勝手に作っちゃう頭のいい連中にあっさりやられてる。\(^O^)/
その「頭のいい連中」のほとんどはPerl5、Perl6(本体の方)、そしてPugsと「三重市民権」を持ってます。Larry本人もそうだし、私もそうです。モノホンの国家とちがって、言語共和国の世界では多重市民権こそデフォルトですから。
ただ、「ちんたらしている」理由には説明も少し必要でしょう。理由はいろいろありますが、最近までPerl6開発そのものに資金があまり投じられてないというのは大きい。パートタイムだとどうしても時間がかかってしまいます。この辺はSunからお金が下りてくるJavaとかMSからお金が下りてくるC#とかがうらやましいところです。
なぜか不思議な事に、Perl6に限らずスクリプト言語「の」開発にはあまりお金下りてこないんですよね。スクリプト言語「で」の開発は(私の事例も含めて:)かなり多くのお金がまわってるのに。IBMとか結局Rexx普及しなかったんだから、Linuxを後押ししているようにPerl6とか後押ししてくれないかなあ....
Dan the Citizen of Programming Republic
そういやTclはどうなったのだ>Sun
視野が狭くて遠回りしていると頭悪いと思っちゃうわけ。