Espresso Diary@信州松本:日経平均14,000円。
小泉内閣が始まった頃の14,000円はデフレという暗いイメージを放っていましたが、きょうの14,000円は先行きの明るさを感じさせます。ジリジリと上がる長期金利は未だ1.600%で、円は全面安の流れの中1US$=117円ですから、外債や外貨預金を買った人の中には利益を手にしている人も多いのではないでしょうか。
結局ドルで見ると、日本株は9.5%しか上がっていないことになる。しかも、グラフを見てわかる通り、この二つには強い相関にあることが見て取れる。結局内外金利差が高まり、それが日本株を割安にし、その結果外国人が日本株を買ってくれているということなのだろう。
日本株だけ見て「日本の景気もよくなりました」というには、日本円が弱過ぎそして日本円が弱いのは金利が低いからだとすれば、未だ日本の景気はゼロ金利政策が支えているといったら皮相的すぎだろうか。
しかも、膨大な国債が足かせとなって、金利を上げるのはあまりに難しい。金利が1%上がったら、それだけで7.5兆円の出費増である。量的緩和の解除はとにかく、金利上げなんてとても出来ない芸当だ。
こういう状況で一番リスクとリターンのバランスがいいのは、日本円で借りて外貨で運用することだ。実際金持ち達はそうしつつある。ただし、低金利だからと言って誰でも借りれるわけではない。低利で借りれるのは金持ちだけだ。いきおい貧富の差はいっそう進むことになる。
私自身の投資実績も悪くない(村上ファンドよりもいいぞ:)。街も明るさを取り戻しつつある。なのにこの晴天のなかでいつ雹が降ってくるかとおびえる日々だ。この辺の心境が、バブルの時とは決定的に違うように思われる。もっともバブルのころ、私は合州国(いや、人民狂和国)で貧乏生活をしていて、日本のバブルは他人事だったのだが。
Dan the Cautious Investor
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