磯崎さんにほだされたわけではないが、コンラッド東京に泊まってみた。

isologue −by 磯崎哲也事務所 Tetsuya Isozaki & Associates: コンラッドに行ってきた
宿泊施設系再生案件の参考にでもと思って、8月の平日にコンラッド東京に行ってきてみました。
というわけで、本日から妻子は近所のウィークリーマンションに、私は天啓堂で寝泊まり。
のウィークリーマンションの期限切れがきっかけ。結局撮影が長引いたため、返還が数日先になったので宿が必要となり、思いがけずやって来た倹約単身赴任生活に妻も私も疲れていたので、ちょっと奮発してみた次第。なにしろ妻のウィークリーマンションは25m^2、私が寝泊まりしていた部屋は6畳。さすがに広い部屋が恋しい。近所で広くて新しくて....とやったら自然とここが選択肢に上がったのだ。しかも私はなぜかHHonorsの会員になっている。
- Valet Parking は日本では珍しい。人に自分の車を運転させるのがいやなのだろうか。私は大好きなのだが。
- ロビーは壮観。天井高8mというのはまさに伽藍。しばらくばざ〜る生活だったのでこれはいい出だしだ。
- 夕食は和洋中三種類の中から、一番眺めのよさそうな中華にしてみた。いわゆるヌーベルシノワという奴か。かなりはっきりした味で、我々はおいしく感じた一方、このホテルがターゲットとする階層には強すぎるかもという印象も受けた。こんな記事もある。
- 部屋の広さと配色は最高だ。我々はツインを選んだが、幅140cmのベッドが2つあって、それだけ大きなベッドがあっても部屋を圧迫していない。下手なスイートよりはよほど快適。
- しかし、機器類の操作性には大いに問題あり。まず電気のスイッチ類が全体的に小さく、しかも説明書きが小さい。おそらく部屋の雰囲気を壊さぬようなるべく目立たないようにしたかったのであろうが、はじめての客は大いにとまどうだろう。
- 次に洗面台の蛇口。一目見ただけではどう捜査していいのかわかりづらい。特に排水溝の開閉レバーが真後ろにあり、数瞬ほど難儀した。
まあなんといっても手足を伸ばしてくつろぎたかったのでその点の満足度は高いのだが、しかし....
isologue −by 磯崎哲也事務所 Tetsuya Isozaki & Associates: コンラッドに行ってきたで、通信環境ですが、なんと部屋にLANケーブルを置いていない。しかも、インターネット有料ですと。(グランドハイアットは部屋にちゃんとケーブルがあったぞ。)
この点は今や100年の恋も冷めるほどの減点要因だと思う。しかもここで貸してくれるケーブル、見た目はよいが非常にデリケートな扱いが必要であり、2つほどひっからまった上に三度目の正直でやっとまともに使えるものが出て来た。しかもこのケーブル自体有料。あまりにクマが哀れなので一緒に記念撮影したのが上の写真。
思うに、映画のペイパービューやルームサービスのように、ホテルにとって変動費が発生するものは、高い料金をチャージされても「ま、しゃあないか」という気になりますが、例えば地上波のテレビを見るのにお金が取られるとしたら、場末のビジネスホテルみたいですよね?
固定費的なものからお金を取ると、高級感薄まるんじゃないでしょうか。
つるっぱげ同。米系のホテルはこの点で周回遅れ。東横インの爪の垢を煎じて飲むべし。丸の内のフォーシーズンズも確かそうだった。パークハイアットぐらいか、「日の丸スタンダード」準拠なのは。
全体を通して、ヒルトンが考える高級というのが今イチよくわからない。「広い」「高い」「眺めがいい」といった「わかりやすい」記号は沢山あるのだが、それらの「継ぎ目」が目立つ感じ。他の米系ホテルもそうだが、なんとなく「大味」なのだ。外資系のホテルが東京でもてはやされているというが、若い物見遊山組にはアピールしても、本当に金を持っている人たちにはどうなのだろう。
「高級」ってどういうことなのか大いに考えさせられた一泊。
Dan the Insatiable Guest Thereof
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