かつてならその数の暴力に抗う手段はなかった。

にぽたん休憩所
そして、そこで発せられたデタラメ。 ネットではかき消せない、数の暴力。 デタラメを真実ととらえる浅はかな視聴者。

しかし、今はpermalinkがある。TVには今のところそれがない。そしてそれこそがTVの最大の弱点だ。

TVの数は凄い、確かにサンジャポ一回で私は当blogの2年分のビューを稼ぐことが出来る。街頭演説が鉄砲ならblogは機関銃。しかしTVは空爆だ。

しかし、TVは忘れ去られるのも早い。持続性が薄いのだ。この持続性の差というのは、同じTVでも番組によっても異なる。視聴率にして朝生はサンジャポの半分程度だが、blogへの反響はその逆どころではなく朝生が上だ。その朝生も、TBの連鎖による議論の持続度において適わない。

ある意味、マイメディアとマスメディアの相克はヴェトナム戦争にも似ている。いくら空爆があっても、ホーチミンルートは途切れない。そしてジャングルを全て焼き払うことは適わない。マスメディアはマイメディアに勝つことは出来ない。

そのblogをはじめとするマイメディア側は、思いの他冷静で、今回にぽたんの「味方」とは言えないまでも敵ではないというのは実感してくれていると思う。

「犯罪会社のサービスは使いたくないです!」「ライブドアの社員なんて全員死んでしまえ!」と捨て台詞を吐いて退会していく利用者の皆様。
今まで友達だった人が、今回の件をきっかけに、友達ではなくなったり。
精神を病んで、体調も崩して、会社に来られなくなってる人もいて。

私は一利用者に過ぎないのでこういった現実に直接対峙しているわけではないが、それでも「Livedoor Blogから引っ越した」というコメントは驚くほど少ないし、ポータル運営母体としてのライブドアを非難する声も驚くほど小さい。Livedoor Newsに至っては、今回の報道姿勢で明らかに「株を上げて」いる。

佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン:メディアは株式市場である
一般ピープルの大部分は、バカだからではなく、実は自分で考えるほど暇ではないのだ。考えるのにはかなりの時間と労力が必要であり、従ってマスコミなどに考えることを代行してもらっている。言わば、預けた貯金なりを誰かが代行して投資しているのと類同なのだ。

その預金が株に移動しているように、「考えることの代行」もマスからネットへ移動しているように見受けられる。これは不可逆の力強い動きだ。確かに「数」から行けばまだ少数派かも知れないが、「金持ち」に当る「知恵持ち」たちの動向は明らかだ。暇がない人ほどマスメディア離れが進んでいるのは確かだ。

にぽたん休憩所
てか、明日サンジャポ出られるなら、小飼弾さんにそれを言っていただきたい。

だから、「中の人」として「数の暴力」に対抗する方法は、サービスを遺漏無く走らせ続けるという点に尽きる。「止めぬが勝ち」であり、そして価値なのだ。どんなOBの証言より、そのことは雄弁なのだ。少なくとも、「東証は止まったけどうちのサービスは止まりませんでしたよ」ぐらいは、言う資格があると思う。今や釈迦に説法なのだけどね。

RHEOS REPORT:非常に残念だ - livedoor Blog(ブログ)
江副社長が逮捕されても大きな成長ができたリクルートがベンチマーク企業になる。

そうなれるかどうかは、まさに「上の人」ではなく「中の人」にかかっている。今日の放送を見て、その点ではむしろ安心した。上場を手伝った甲斐があった。システムを遺した甲斐があった。電網土方冥利に尽きるというものだ。

ありがとう。

Dan the Customer of Yours