久々のTV出演ダブルヘッダーは疲れた。

局は違えど扱うニュースは同じ。同工異曲ならぬ同報異局といった趣き。

そして、どちらも同じ間違いを犯していた。

「サンジャポ」の方は、堀江さんの「これはオフレコです」という発言をそのまま流したこと。そして「サンデースクランブル」の方は宿帳をそのまま公開したこと。

そこには、情報提供者の保護という観点が全く見られない。サンデースクランブルの方では、私は個人情報保護法を挙げたが、元来それ以前の問題である。

これは、こわい。

賛否両論はあるが、合州国などにおいて証言者保護プログラム(witness protection program)などで、証言者のアイデンティティまで作り直してまで情報提供者を保護する姿勢とはあまりに対照的だ。これではますます証言者の口は重くなるばかりではないか。

今回の事件に絡む取材要請において、私は編集録画による取材を全て断っている背景にも、この情報の扱いに対する杜撰さがある。何が流されるかわからないのであれば、いっそ全部流されるということが最初からわかっている方がいいではないか。

情報提供者の保護の軽視という問題は、権力としてのマスメディアの怖さを一層増すこともあわせて指摘しておきたい。

少なくとも、法の手続きにおいては、追訴者(prosecutor)には証拠そのものの正当性だけではく、その証拠の入手過程が正当な手続き(due process)に則って収集されたことも示す必要がある。それが不当だと、たとえ証拠そのものが正当であっても証拠は認められない。

マスメディアにはその制限がない。だからその気になれば、検察にすら不可能な罰を被疑者に与えることが可能となってしまうし、実際そういったケースが多々見られる。

情報を最も大量に配信するものが、最も情報の扱いに無頓着でどうするのだというのだろう。

そしてそんな相手に、誰が今後大事な事を話すというのだろう。

Dan the Unprotected Man