わかってない。

「1つのオブジェクトが様々なビューをもつ」のは自然じゃないのかな。 浅倉卓司のログ/ウェブリブログ
おそらく小飼さんは振込口座の通貨を円(=実名)で統一したいと思っていて、僕はドルやポンド(=ペンネーム)が混じった通貨バスケットみたいな形でも問題ないと思ってる。

通貨バスケットは、為替があるから成立しているのであって、「名声」には為替がという変換装置ないので成立しないということを私は言っているわけ。

円建て(=実名)でしか決済できないのであればちょっと困るけど、ドル建て(=ペンネーム)で決済しようと思えば可能ですし、必要であれば手数料を払って円に変えることも不可能じゃない。

ドルの決済をドル<だけ>、円の決済を円<だけ>というのは出来るけど、円の決済をドルでやるというのが出来ないわけ。この点が重要。

 これを一般論として良いか分からないけれど、例えば「パパ」と呼ばれる時と「役職名」で呼ばれる時に振るまいが違ったりするでしょ。それは割と「当たり前」にやってると思うんですよ。これらの人格を使い分けるのに「すごい気力体力が必要」なんて感じている人はあまりいないと思うのです。

これはむしろ「別人格」(alter-ego)ではなく「別名」(alias)に帰属するのではないだろうか。「別名」ゆえ「役職」のストレスが「パパ」の時にリークしたりする。「別人格化」していれば、むしろこういうことは起らない。

プログラマー的比喩で言えば、「別名」は単なる別スレッドだけど、「別人格」は別プロセス。となれば、「別人格」の重さもわかると思う。

とはいえ、スレッドとプロセスの違いが外から見て分かりにくいように、別名と別人格の違いも外からはわかりにくいというのは事実。最初は単なる別名を楽しんでいたのが、やっているうちに別人格が生じるということもあるだろう。またOSや実行環境の違いによってプロセスの軽重が変わるように、人によって別人格の維持コストというのも当然変わってくる。

というあたりから、Cost 2.0に切込んで行けるかもしれない。

Dan the Single Entity, Multiple Aliases