さらに追い打ちをかけると、こうなります。

FIFTH EDITION: 創作の手法、パクリの手法
「オリジナリティ」は、人間はもっていません。それは人の手に余るものです。それを追い求めようとしても無駄だと思っています。

人間は、オリジナルを理解することすら出来ない。

Paint

「オリジナル」を、「既存の作品の組み合わせに還元できないもの」と解釈すると、そうなってしまいます。

オリジナルな絵が欲しければ、←のボタンをクリックすれば、いくらでも描いてくれます(ブラウザによっては時間がかかるかも)。

見てのとおり、電脳の方がずっとオリジナルな作品の製作に長けているのです。あるいは、タイプライターの前に座ったサルの方が。

実は宇宙ですら「オリジナル」ではありません、一定の法則があります。それを物理と称しているのですが、我々は「オリジナル」でないが故に宇宙の一部を理解することが出来るのです。

身もふたもない言い方をすると、我々は宇宙のパクリしか理解できないのです。

同じことは、「クリエイティブ」という言い方にも言えます。聖書では、生き物のことは"creature"と呼んでます。「被造物」という意味ですね。裏を返すと、創造できるのは神だけだ、と。"creative"という言葉が日本だけではなく世界中にあふれていることを見ると、基督教徒たちの信心の深さもわかろうというものです。

我々に出来るのは、Assemble--「組み合わせる」ことに過ぎません。「オリジナルでクリエイティブ」な人ほど、そのことをよく知っているように見えます。

そこまでは、少し考えればわかることです。

むしろ不思議なのは、我々が対価を払っているのは「オリジナリティ」や「クリエイティヴィティ」だと信じていることにあります。見てのとおり、それらが「錬金術」であることを我々はもう知っているのに関わらず、です。

我々は、本当のところ、一体何に対して対価を払っているのでしょうか?

私は、それが知りたい。

Dan the 4-Billion-Year-Old Degraded Copy of Yours