Typoというのはあまりに見事なのでTB。

H-Yamaguchi.net: なってみたいなよその職
その中に、こんなことばがある。
"Aim low: boring.  Aim high: soring."

(リンクは弾)

"a"が一つ抜けてるだけで、soaringとは天と地に。でも、これで意味が通っちゃう、というのか、Aが抜けたおかげでより含蓄あふれる一言になったように思えます。

ちなみに、ここで紹介したLongmanは、「最初の英英辞典」として是非使ってもらいたい辞典。一番の特徴は、単語の説明に使うための2000語程度からなるThe Longman Defining Vocabularyという、「単語を定義するための単語リスト」が用意されていて、辞書内の説明が(固有名詞などを除けば)すべてそれでなされているという点。要はこれだけの単語の意味をしっかり把握していれば、あとはこれらのDefining Wordsで言い換えてしまえばいい。"obtain"がわからなくても"get"できるというわけです。私も塾の講師をしていた時にさんざんお世話になったし、生徒たちにも英和辞典を封じてこれを使うように薦めてました。

この考えのパイオニアはOgdenだと思うけど、General Basic English Dictionary(まだ手に入るんだ!)だとこの「定義語」が800程度とちょっと少なすぎて制限が大きく、また"computer"などの新しい単語がまだ入っていないということで、一番バランスがいいのがこれだと思う。なんで日本語にも同様のコンセプトの辞書がないのか不思議でしょうがない。

それで、なんでこの辞書がこの文脈で紹介されたかというと、"sore"は Defining Vocabulary に入っているのに、"soar"は入っていないのですね。そう。山口さんの typo の方がよって簡潔でもある、ということを言いたかったわけです。

All that soar, sore.

Dan the Soa?ring Man