というわけで放映回数二桁目に入ったコマネチ大学。
今回は、とっても深夜番組だった。よからぬ意味で。
ブラジル戦前ということで、サッカーとブラジルに強引に絡めたのだが....
今回は、今までの中で一番つまらない問題だったと思う。
芯の直径4cm、全体の直径11cm、幅11.4cmのトイレットペーパー60mは何回巻きか?
解法は二つ。まずトイレットペーパーの断面積を円の面積の公式を利用して
π(11/2 cm)2 - π(4/2 cm)2 = 82.4668071567321 cm2からトイレットペーパーの厚さ
82.4668071567321 cm2 / 6000 cm = 0.0137444678594553cmを出した上で、これをトイレットペーパーの重なり部分で割れば、
(11 - 4)/2 cm / 0.0137444678594553 cm = 254.647908947033と出す方法。もう一つは、トイレットペーパーを切って展開し、高さ3.5cm、上底4πcm、下底11πcmの台形とみなしてトイレットペーパーの断面積を算出する、という方法で、こちらが薫先生が示した方法。
だけど、この問題、電車の中で日能研の広告で見た記憶があるのだ。コマ大ファンとしてはかなり物足りなかったのではないだろうか?コマネチ大学付属小学校算数科ならあれでもよいが。
しかも、それも番組の半分ぐらいで、あとはサッカーとブラジルネタ。ブラジル人の方が日本人よりも倍以上トイレットペーパーを使うというのはまあまあ面白いトリビアだけど、どうひいき目に見ても木に竹をついだ印象をぬぐえない。
サッカーを絡ませるのであれば、私ならオイラーの多面体公式を出題したと思う。例えば
- 正五角形はいくつあるか
- 正六角形はいくつあるか
- 辺はいくつあるか
- 頂点はいくつあるか
面を数えるのは割と楽だが、辺と頂点を数えるのはそうでもないので、コマ大生向きでもあるし、「美しき数学の時間」で扱うにもちょうど手頃な話題だと思う。
薫日記: 4.2%だって(汗)コマネチ大学数学科は、中村センセの美術館定理の回が、とうとう視聴率4.2%になった。 瞬間視聴率は5%を超えていたそうだ。
一つ高視聴率で心配なのは、他の番組のようにプライムタイムに移動した結果、番組が「芸能人の職安」的になってつまんなくなってしまうというもの。フジテレビはその点に関しては死屍累々である。ボキャ天にしろトリビアにしろ、深夜の頃の面白さはないもんなあ。
折角深夜なのだから、もっとマス北野の好き勝手にやらせてみたらいいのではないか?どう見ても今回は局側の小さな親切大きなお世話というものである。
次回に期待する。
Dan the Disappointed Auditor
追記[2006.09.17]:なぜかTB SPAMが本記事ばかりに集中するので、本記事のTBを閉鎖しました。あしからず。
自分の考え方の方はどうやっても近似値でしかないですけど(^^;