この「生涯賃金」という奴、実はほとんど意味がない。

30代前半で110万円の格差!学歴で給与は決まるのか?/Tech総研
「当機構の試算によれば、日本の社会では高卒と大卒では生涯賃金の格差が1億円ほどあります。

今の100万円と、40年後の100万円では、意味するところが全くちがうのだから。

使うのであれば、現在価値(net present value; NPV)だろう。

確かにNPVの計算は、電卓だけでやるのはつらいが、原理は簡単だし表計算ソフトがあれば簡単に作れる。それでもマンドクサイ人のために、以下にシミュレーターを作ってみた。この程度であれば、15分ほどで作れる。

20歳のあなたの現在価値
割引率年率%
年齢年収20歳時換算
20-24万円万円
25-29万円万円
30-34万円万円
35-39万円万円
40-44万円万円
45-49万円万円
50-54万円万円
55-59万円万円
60-64万円万円
生涯賃金万円
現在価値万円
初期値はhttp://www.j-tgs.com/value/salary/より抜粋。

いろいろと遊んで確認してみてほしい。月単位でNPVを計算しているので、かなり正確なはずだ。

ここで重要なのは、割引率。ここにはインフレ率などを入れる。ここでは、「臆病者のための株入門」で使っていた1.5%を使ってる。この数字が大きければ大きいほど、将来賃金の現在価値が下がることがよくわかるだろう。試しに3%と入れて欲しい。それだけで生涯賃金と現在価値の差が1億円になるから。

もっと正確にやりたければ、これは時間による関数にする必要がある。ここから先は各自精進されたし。

一つ確かなのは、NPVベースで考えれば、同じ生涯賃金なら若いときに稼げるだけ稼いだ方が、年功序列型の給与よりも得だ、ということだ。これは頭に叩き込んでおいた方がいいだろう。

30代前半で110万円の格差!学歴で給与は決まるのか?/Tech総研
ただ一方では、日本は欧米に比べたら、むしろ学歴差が収入に直接反映しにくい社会ともいえます。

日本の学歴というのは、即効性のあるものではなく、将来の昇級の差で現れるというのがリクナビ総研のレポートからも読み取れるが、これでは学歴社会にならないのも無理はない。ご利益にあずかれるのが先になればなるほど、現在価値は下がってしまうのだから。

Dan the Financial Blogger