これを見て本屋にひとっ走り。Amazonを待てなかったので。
法務だけど理系女子の綴るblog: 「Death Note」と法律「Death note」も12巻が出て完結しました。
私はジャンプの連載を読んでいないし、ネタバレページも見ないようにしてきたので、全貌を目にしたのは今回がはじめてだが、ほぼ予想どおりの完結だった。とてもよい意味で。
最初のほうはやりとりも分かりやすかったからさくさく読めたし、気にしなきゃいけないルールとかもさほどなかった気がします。でも、12巻にもなると説明が多かったり、その説明が何を前提にしているのかパッと読んだだけだと分からなかったりして「??」となることが多かったです。
私はむしろ「よくここまでシンプルに抑えたな」という逆の感想を抱いた。DEATH NOTEの書き込みルールは、実は結構つっこみどころが多い。例えば、名前というのは個人を特定するIDとして、不変でないという結構大きな弱点がある。「ノートに書かれて40秒以内に結婚して改正したらどうなるの?」という疑問は、週刊少年ジャンプの主たる読者層たる小中学生でもすぐに思いつくものだろう。それに、名前というのは何もアルファベットと日本語だけとは限らない。キラには、 Αριστοτέλης Ωνάσης ぐらいならとにかく、 أسامة بن لادن とか אֲרִיאֵל שָׁרוֹן とか Влади́мир Влади́мирович Пу́тин とか書けるのだろうか?「ワタナベ」違いで別の人が死んだらキラの名折れではないか。
こういったアゲアシトリなつっこみを読者にさせないのが、ストーリーテリングというものだと思う。こういった疑問をとりあえず後回しにしてページをたぐらせるのは、抜群な緩急と絵のうまさだろう。おそらく星新一が書けば一本のショートショートに収まる話を、12巻の漫画に仕立て上げるところはさすがだ。
「漫画にしては台詞が長い」という人もいるが、台詞に語らせる部分と絵に語らせる部分の分け方が絶妙なのも本作品の素晴らしいところ。相変わらずおもちゃと戯れている最終話のニアの手にチョコレートがあるのを見てうならずにはいられなかった。台詞に目を奪われないで、台詞のないコマに是非着目して欲しい。死神の目がなくても見えるものがいっぱいあるから。
そして、12巻で終わらせたところもすばらしい。ジャンプの連載漫画で最も下手なのが完結のさせかたで、ちょうどいい長さで終わったというものがほとんどない。短すぎるか長過ぎるかなのだ。
それでも、上に書いたような突っ込みどころは実は多いし、そしてそれがないと実は末永く愛される作品にはならない。完成度が高すぎる作品にはファンが思いを巡らせる余地がないのだ。愛される作品には隙が不可欠なのだ。愛される人生には死が不可欠であるように。
つのる思いもあるだろうが、まずは読んでいただきたい。子供には刺激が強すぎる?それは最後まで読んでないからです。最後まで読めば、子供にこそ読ませるべきだという話だというのがわかります。これからは本作品が、文学としての漫画の教養の一つになることは確実だと思われます。
Dan the Recruiter

>(最後の最後のオチはいまいち分かってないのですが…)
まあ、神になったということで。
「天使と悪魔」と同じ方向性のオチ方だったなーと思いましたよ。:/