「経済学的思考のセンス」を気に入った人なら、本書は絶対に気に入るだろう。
404 Blog Not Found:経済学はじめの一冊pp.223 「経済学的思考のセンスがある人」とは、インセンティブの観点から社会を視る力と因果関係を見つけ出す力を持っている人だと筆者は考えている。
これを「経済学的思考のセンス」以上に実践しているのが、本書だからだ。
本書「これも経済学だ!」の著者、中島 隆信氏の他の著作を見ると、大相撲、お寺、そして障害者の経済学と、今まで経済学が扱ってこなかったような経済学書が目立つ。それらが全て入った本書は、いわばそれらの集大成。目次は以下のとおり。
- 経済学的思考のススメ
- 伝統文化、その生き残りの秘密
- 宗教も経済活動だ
- 世の中に「弱者」はいない
- 経済学は懐の深い学問
これで面白くないわけがないではないか。
信仰や伝統も、経済学的思考を施すことで、その本性が明らかになる。一見経済学とは無縁そうなこれらこそ、実は経済学にとって無限の沃野なのである。紫外線だらけで水がなかった大地もまた生命にとって沃野だったのにも似て。
ただし、今のところこれらの分野では、定性的な分析がやっとで、定量的分析はまだまだというのも本書を読めばよくわかる。「典型的経済学」においては、すでに「金」というこの上ない定量化ツールが存在するが、このツールそのものが今のように受け入れられるようになるのだった何十世紀とかかっている。定量化そのものが「冒涜」と受け取られかねない「これも経済学」が、定量解析を受け付けるようになるのはどれくらいかかるのだろう。
しかし定性的分析しか出来ないことをもって、「これも経済学」が科学ではないというのはいいすぎのようにも思う。たとえベクトルの矢印の長さが不明でも、向きがわかるだけでずいぶんと役立つではないか。そして、実は科学が一番面白い領域というのは、この定量化の方法が現時点で不明でも、それをなんとか定量化できそうだという段階のようにも思える。その意味で、今後「なんでも経済学」というのは科学で最も面白い領域になる可能性を大いに秘めているのだ。
この分野が「ニュートン以前」といえば、その通りだろう。だからこそ、面白い。ゆくゆくは経済物理学ならぬ物理経済学に発展するのだろうか....
Dan the Economical Being
追記2006.09.11
大竹先生のところでも書評されていたのでTB。
大竹文雄のブログ: まっとうな経済学中島隆信さんの『これも経済学だ』も私の『経済学的思考のセンス』も身近な問題を経済学者の視点で見るとどうなるか、を経済学になじみのない人にも分かるように書いた本だ。こういった本が広く読まれれば、経済学に対する世の中の認識もずいぶん変わるのではないか。

ワンパターンの人が多いよね。
現実の収支と、将来の利益見込みの前では、
金持ちも、貧乏人も、大差ないのだけど。
とにかく、金を死なせている金持ちの多いこと、多いこと。
だから、ホンモノの金持ちになれない。
それに、貧乏ではなく、
単に、税金の上に、
重たい利息を支払い続けなければならないために、
あっという間に破綻する例が多過ぎ。
そして、
金持ちと貧乏人が完全に分裂してしまっている。
なんか、なんでもいいけど、パイプがあればいいのだけど、
なにもない。
ここが、最悪。