技術者としての私はこれに同意しそうになるのだが、開放系としての私は、この発言を技術バカだと思う。

logo void GraphicWizardsLair( void ); // ミクシィがCGM(ユーザーがコンテンツを作るメディア)だから「ウェブ2.0」というのであれば、2chも「ウェブ2.0」になるよね
だからCGMの要素が有るというだけで「ミクシィはウェブ2.0」「2chはCGMだけど古いからウェブ1.0」と言ってしまうのは、「私はバズワードに乗せられた馬鹿です」と大きな声で宣言しているようなもんだと。

そこには、「中生代」を「恐竜の時代」と言い切ってしまうような、「脊椎動物史観」ならぬ「技術者史観」を感じざるを得ないのだ。

「中生代」が、年代しか表していないのと同様、Web 2.0というのは実は「世代」しか表していないのではないか。中生代に恐竜が繁栄したのは事実だろうが、昆虫だって繁栄したのである。いや、繁栄の度合いからすれば、今に至る「勝ち」を手に入れたのは実は昆虫であって脊椎動物ではないとさえ言えるかもしれない。

確かに、SNSというのはある意味多くの技術者が抱く、「他のWebに依存し、他のWebに提供する」「共存型Web」の正反対にある。Web 2.0をそう狭義にとらえれば、SNSはさしずめWeb -2.0といったところだろう。

しかし、Web 2.0を、「Web 1.0の知見があってはじめて成立するWeb」と見るのであれば、SNSもまたWeb 1.0の子孫であることは疑いない。Web 1.0の大海の波があまりに荒かったからこそSNSが生まれたのであり、なぜその大海が荒かったか我々が知っているかといえば、そこにこぎ出してあぶない目にあってきたからだろう。さもなくば、SNSはWeb 1.0の時代に誕生していたに違いないのだ。

だから、私はSNSもWeb 2.0なのだと認定する。ただし、上で述べた通り、そのためにはWeb 2.0は技術を象徴する言葉ではなく、時代を象徴する言葉として受け止める必要がある。

だからそろそろ、技術を象徴する言葉を流行らせる必要も感じる。

ミクシィはCGMだからWeb2.0って言ったの誰だろう (yujisの日記)
なんかWeb2.0っていう言葉のせいで、物事の本質が見えにくくなっちゃってる気がするな。

というのも事実だ。Web 2.0というのはあまりに広いバスケットなので、あまり一緒に入れたくないものまで中で混ざってしまうという欠点がある。

私としての提案は、APIなどを駆使して、他のWebにサービスを提供する、自己非完結型のWebをextroweb、そしてSNSなど、通常のWebからある程度隔離された小世界Webをintrowebと呼んではどうかと思う。日本語ならそれぞれ「外向的Web」、「内向的Web」というわけだ。そしてそのどちらもWeb 2.0というわけである。

いかがだろうか。

Dan the Netsurfer 2.0