いいえ、違います。

404 Blog Not Found:There's gotta be more than one theory to run the bazaar-山形さんのコメント
あなたの最初の主張は、経済成長を求めるのがまちがっているということでした。

今の日本においては、経済成長よりも先に考えるべきことがあるのではないか、と言ったのです。

また、経済成長一般が悪だと言った訳でもありません。発展途上国においてはまだ経済成長は必要です。まずパイそのものを大きくしなければ、配り切らないのですから。

しかしパイそのものが充分大きくなった世界においては、パイを大きくするよりも、どうパイを切り分けたかを考える方が重要なのではないですか、ということなのです。

経営の場合、答えは簡単です。「なるべく次に作るパイが大きくなるようにパイを切り分ける」。この場合、経済全体をパイに例えるよりも芋に例えた方がいいでしょう。一番上手に種芋を播くものに一番多く芋を分ける。資本主義の基本です。芋を増やすには、このやり方が一番現在のところ一番よさそうだということが、現代のラフコンセンサスです。

しかし、我々はそもそも何のために芋を育てているのでしょうか?

食うためではないのですか?

全員が食い残すほどの芋がありながら、まだ芋が足りないというのはどこかおかしいのではないですか、というのが私が主張したかったところです。

もちろん、芋が本当に足りているかどうかは、検証の必要があります。また、仮に芋が現在足りていても種芋まで食いつぶしてしまっては元の木阿弥です。まだ芋が足りていないのに建前上全員に配って全員が飢えてしまったのが共産主義で、これは20世紀の貴重な教訓として有効活用すべきです。

しかし、それはまだ「資本主義が未熟なうちに共産主義に移行してしまったからだ」という意見もありえます。その意味ではまだ我々はケインズどころかマルクスも反証しきったとは言えないのかもしれません。

匿名さんのコメント
厚生経済学の第一定理を知ってますか?知らないでしょ。

こちらのことでしょうか。

厚生経済学の基本定理 - Wikipedia
厚生経済学の基本定理とよばれる。 厚生経済学の第一基本定理は、消費者の選好が局所非飽和性を満たせば、競争均衡によって達成される配分はパレート効率的である、というものである。

しかし、これに対してはこういう反論もあるのです。

Pareto efficiency - Wikipedia, the free encyclopedia
Amartya Sen has elaborated the mathematical reasons for this criticism, pointing out that under relatively plausible starting conditions, systems of social choice will converge on Pareto efficient, but inequitable, distributions. A simple example is dividing a pie into pieces to distribute among three people. The most equitable distribution is each person getting one third. However the solution of two people getting half a pie and the third person getting none is also Pareto optimal despite not being equitable, because the only way for the person with no piece to get a piece is for one or both of the other two to get less, which is not a Pareto improvement. A Pareto inefficient distribution of the pie might be each person getting one-quarter of the pie with the remainder discarded.

山形さんが見ている前でなんですが、非常にわかりやすい文章なので翻訳してみましょう。

アマルティア・センはこの批判を数学的に洗練した。比較的もっともらしい初期条件のもとで、社会選択のシステムがパレート効率的であるにも関わらず不平等な配分に収束しうるというのだ。単純な例として、パイを三人で分けることを考える。単純な答はパイを三等分するというものであるが、パイを二等分した上で二人に渡し、一人には何もわたさないという不平等な配分も、残りの一人にパイを配るには二人のパイの配分を減らすしかない故にパレート最適である。パレート最適でない配分法は、例えば四等分したパイを配った上で残ったスライスを捨ててしまうというものである。

私はなにもパイを小さくしろとも配分しきれないパイを捨てろとも言っていないのです。そもそもパイがなければ配りようがないのですから、パイを絶やさぬようにする努力は依然続ける必要があるでしょう。

しかし、そろそろ考えてもいいのではないでしょうか。

パイをどこまで大きくすれば充分なのかを。

Dan the Well-off (for the Time Being)