え?

livedoor ニュース - [訃報]石川賢さん58歳=漫画家 「ゲッターロボ」作画
石川賢さん58歳(<本名・賢一=けんいち>漫画家)15日、急性心不全のため死去。葬儀の日取りと喪主は未定。69年、漫画家、永井豪さんのアシスタントとなり、翌年「それゆけコンバット」でデビュー。大ヒットした永井さん原作の「ゲッターロボ」シリーズでは、作画を担当した。他の代表作に「虚無戦記」など。

こんな、虚無戦記の最終回みたいな最期がご本人に訪れるなんて。

「キック・ザ・キッド」とは何か?:石川賢氏 急逝 - livedoor Blog(ブログ)
物語の幅を広げるだけ広げてから未完のまま作品を打ち切ってしまうという悪い癖が石川先生にはあった。

人生までそれを強いられるなんて、あんまりだ。

Takachiho-Notes
店の人がすぐに救命処置を施し、救急車を呼んだが、その時点でもう心肺停止状態だった。病院で調べた結果、身体に異常なし。血管の塞栓、脳内出血、狭心症などの兆候は皆無であった。いわゆる原因不明の突然死である。いっさい前兆のない心臓麻痺で、死因は急性心不全となる。

せめて苦しくなかったのだったらよいのですが。

404 Blog Not Found:宇宙の中心で、デストサイキックをかます。

実は私は、理屈もへったくれも絵でのしてしまう、荒唐無稽な石川ダイナミズムの大ファンである。ゲッターロボがゴム変形しようが、真田幸村が阿闍梨王だろうが、もうこのド迫力なら許す!

亡くなった、というよりは、本当にラ・グースとの戦いに召還されてしまったような気がしてならない。冥福というより冥闘を祈りたくたいような訃報。

しかし58歳とは。

404 Blog Not Found:Comic Mourning
というわけで、少し統計的に調べてみようと思い立った。漫画家訃報リストに載っている訃報は100件あまり。うち享年が明らかになっている例は85件。確たる数値を出すにはちょっと少ないが、それでも統計的な大まかな傾向はこれでも掴める。平均57.6才、標準偏差19.7。なんと半数以上は還暦を迎える事ができない。

それでも平均とは。なんと過酷な職業なのだろうか。

FIFTH EDITION: 人はパンのみで生きるにあらず、という話とか
要するに、みんな漫画がすきなのだ。そうでもない人もいるけれど、多くは漫画を描くことによる「効用」が非常にでかくて、そこから得られる幸福感は、他の楽で給料の多い仕事をした場合よりも、遥かに大きいのである。

しかし、命まで削ってという実感はないだろうなあ。こないだNick Ing-Simmonsの訃報の際にも、過労死というのはありえないと思ったし。もちろん、今度の石川先生の訃報の場合も過労とは限らないとは思うのだけど、それにしても漫画家たちの寿命の短さが気になってしょうがない。

石川先生をはじめ、夭逝された漫画家のみなさんのご冥福を改めて祈ると同時に、存命の萬画家のみなさんのご自愛を祈ります。

Dan the Fan Thereof