Unicodeの隠れた功績として、こうした「何て呼べばいいの?」という文字に(はんば無理矢理)名前をつけてくれたこともあります。

例えば、

新方言時代〜「小さい“お”」って何?
「々」はなんていえばいいのだろうか?

には

々 U+3005 IDEOGRAPHIC ITERATION MARK

といった具合に。

この手の調査は、Perl5.8以降が手元にあると簡単に出来ます。

例えば、

perl -Mencoding=utf8 -MHTML::Entities -Mcharnames=:full -ple \
  '$o=ord; $_=sprintf"$_ U+%04X %s", $o, charnames::viacode($o)'

で、こんな具合にコードポイントとUnicode Consortiumが付けた名前を簡単に調べることが出来ます。

々
々 U+3005 IDEOGRAPHIC ITERATION MARK
〃
〃 U+3003 DITTO MARK
[ctrl-Dで終了]

たくさん処理したい時には、以下のようにすると便利です。

my %ord2name = split /[\t\n\r]/, do "unicore/Name.pl"; # ここが決め手

binmode STDOUT, ":utf8";
for my $ord (sort keys %ord2name){
  printf "%s U+%s %s\n", chr(hex($ord)), $ord, $ord2name{$ord};
}

ところが、残念なことに、漢字のほとんどはUnicode Nameを持っていません。仮に付けたとすると政治問題になってしまったでしょうね。どの国の読み方で名前をつけるかとかで。

Dan the Perl 5 Porter