これは、事故である旨の連絡が株式会社インプレスジャパン土田米一社長名で届いてのでお知らせします。

適宜覚書はてな異本 - 「まるごとPerl! Vol.1 」がまるごとGoogleBookSearchで公開されている
これってよく知られたことなのかな?それも部分公開ではなく全文公開だ。インプレスジャパンが公開を許可しているらしい。

小飼 弾 様


平素は大変お世話になっております。

 すでにお聞き及びの方もいらっしゃるかと存じますが、Google社のブックサーチ
サービスに弊社より提供した書籍14冊の内容が、閲覧制限20%で設定されるべきとこ
ろ100%に設定され、全文を閲覧できる状態で公開される事故が発生いたしました。
今回の事故により、関係著者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしておりますことを、
心よりお詫び申し上げます。

事故が発覚してから、早急に閲覧中止の処理をするようインプレスジャパンより同社
に対し働きかけを行っておりました。Google社日本窓口では、米国に対し2006年12月
18日に掲載中止を依頼、19日再度緊急の依頼をし、20日には閲覧できない状態になる
との説明がございました。弊社でも20日午後、Googleブックサーチ上で同14冊の閲覧
ができないことを確認しております。

 事故に対する今後の対応と再発防止に向けた対策等につきましては、Google社と早
急に協議し、皆様にご報告差し上げます。詳細報告につきましては今しばらくお時間
を頂戴できれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。


                                                  株式会社インプレスジャパン
                                                              代表取締役社長
                                                                    土田米一


その対象の書籍は、以下のとおりとのことです。

技術書籍の全文公開は今や珍しいことではないのですが、さすがに発売されて3ヶ月でそうなるのは不思議ですし、なによりも著者の一人として明示的にその旨を許可した覚えはなかったのですが、つまりはそういう事情です。「まるごとPerl!」の内容をご覧になりたい方は、引き続きご購入のほどをお願い申し上げます。

ただ、こういった書籍が、しかるべき時期に全文公開されることそのものには賛成です。とはいえさすがにまだ執筆料も振り込まれていないうちに(来年頭です)そうなるのは共著者の一人としても首をかしげざるを得ません。

このあたりの感覚、具体的にはいつライセンスを切り替えるかという問題は、時とともにコンセンサスが出来てくると思いますが、今はその端境期にあり、今回の事故はその意味で起こるべくして起こったとも言えます。関係各位にいっそうの注意を促すと同時に、そのコンセンサスが少しでも早く成立することを願います。

「まるごとPerl!」共著者 小飼 弾