マスメディアが医療問題を取り上げる。それに対して医師がblogで反発する。
今やblogosphereの風物詩であるが、どこかずれていないか?
こどものおいしゃさん日記 おおきくなりたいね : 三日三晩働く医者が理想なのか三日三晩不眠不休なのが偉い医者で、重症患者が居るのに仮眠を取るのは唾棄すべき怠け医者で。さらにその延長上にあるのが「爆弾3勇士」とか「突撃ラッパを離しませんでした」の記事なんだろう。そういう戦場美談に、泥沼に嵌りつつある戦争の実態が塗り隠されていく。それでいよいよ医療が困窮してくると「欲しがりません勝つまでは」と来るんだろうから、銃後のみなさんもよくよくご用心されたがよろしい。
現場が過負荷に喘いでいる時、責任は誰にあるか?
マスメディアだろうか?
第四の権力である以上、責任の一端はあるだろう。(本物の)戦争の泥沼化の一端は、たしかにそれを煽ったマスメディアにも大いにあり、それはそれで糾弾されてしかるべきだとは思う。
しかし、直接の責任は何と言っても「司令部」にあるのではないか?
なのに、なぜか司令部の責任を問う声はほとんどblogosphereから聞こえて来ないのはなぜだろう。こちらは自らの立場に直接影響するからだろうか。
さらに不思議なのは、聞こえてくる声が医師のものばかりであることだ。現代の医療は、医師だけでやっているわけではあるまい。看護師や技師と言ったコメディカルが果たしている役割は年を追って大きくなるばかりだ。数からいけば医師を上回るはずの彼らの声はどこにいってしまったのか。
看護師といえば、准看護師の問題がある。これに関しては医師たちはどうお考えなのだろうか。もし医師が充分確保できないというのであれば、なぜ准医師制度を設けないのだろう?暫定措置であるはずの准看護「婦」が、准看護「師」になっても存続していいというのであれば、准医師がいないことこそ不思議に思えるのだが。
Dan the Impatient Patient
制度では医療の質に価格はついてないから、質の高い医者にかかる
ほど、お得だから)ので、質の悪い医者を増やしても食えない医者
が増えるだけで、質の高い医療を提供しているところにますます
集中するだけ。(薮の比率が高くなるため、安心を求めて患者が
ブランド病院に集中するようになる)という気がします。
医師の労働問題のようにお考えの人が多いですが、もっと根本的
部分に問題があると思います。高度医療機関に患者が殺到する
ことや、患者一人あたりの仕事量が飛躍的に増えたこと(何を
するにも承諾書をとられるのもそう)、医学の進歩によって
医師の仕事内容が格段に複雑化していることなど、単純に頭数
だけ揃えればいいという問題ではありません。