以下に関してもっと知りたい人はこちら。
レジデント初期研修用資料: 平均と累積との隔たりが主流派の場所を見失わせる経由REVの日記 @はてな - "軍隊語と日本語の違いは「事実」と「判断」が峻別されているという事"経由
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1157510069/l50
軍隊語は日本語ではなく、更に言えば日本語で戦争はできない。 我々は「狼が来た」と言う。 たが軍隊語では「狼らしきもの発見、当地へ向け進撃中の模様」となる。
「常識としての軍事学」「戦争の常識」双方とも、元自衛官、もう少し正確に言うと将校が、「日本の非常識」である軍隊の常識について書いた本。わかりやすさでは前者が、議論の奥行きの深さでは後者がそれぞれ優れている。どちらか一冊と言われると後者を推すが、できれば両方読んで欲しい二冊。
「常識としての軍事学」目次- まえがき
- 第1部 軍事は日常にありふれている
- 軍事って、そういうことだったのか
- 軍事がビジネス・シーンを動かしてきた
- 軍隊というグローバル・スタンダード
- 第2部 反軍思想と自衛隊の戦力
- 軍事が近代化を生んだ
- 足してはいけない、戦力の世界
- どう違う、陸上戦力、海上戦力、航空戦力
- 第3部 諜報戦に対する世界の常識、日本の非常識
- 敵を知り、己を知れば、百戦危うからず
- CIAが秘密工作員を使う事情
- 秘密工作員はどのような職業に偽装するか
- 第4部 新しい時代におけるわが国の戦略
- 現代戦争の主役は誰か
- 戦略的思考とは何か
- 防衛庁、自衛隊はこう変わる
- 放課後の質問コーナー
- あとがき
- 国防の常識
- 軍隊の常識
- 兵隊の常識
- 陸軍の常識
- 海軍の常識
- 空軍の常識
- 現代戦の常識
- 自衛隊の常識
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1157510069/l50
要するに軍隊語と日本語の違いは「事実」と「判断」が峻別されているという事で、更に言えば英語など印欧語がそうであって、奴らは生き延びる為にそうした言葉を使わなければならなかったと言える
前半は正解だが後半は不正解。英語においても、日常語と軍隊語は異なる。詳しくは両書を参考にしていただくとして、最初の狼の議論に関しては、「狼らしきもの」の場合は米海軍ではbogieといい、完全に狼だと認識されるとbanditに変わる。こちらはなぜか両書とも載っていないので補足。
そして両書とも、「事実」と「判断」を峻別しながら読むのが「正しい読み方」となる。私は両書、特に「常識としての軍事学」の潮氏とは判断を異とする部分が多かったが、これらの「常識」を踏まえないとそもそも議論が成立しないという点では意見を同とする。
ところで、事実と判断の峻別というのは、軍隊でなくてもきちんと行わなくてはならないシーンは多い。特に医療はそうだと思う。特に投薬は分量を間違えば命に関わるにも限らず、今もしばしば事故が起こる。このあたりは軍隊を大いに参考にしてもよいように思えるのだが。
Dan the Civilian


すごいですね。どこの病院ですか?