賢明な読者のみなさんはご存じのとおり、本blogはその逆を行っている。

Life is beautiful: ブクマコメントに「後で読む」と書かれたら負けだと思っている
こうやってブログを書いていてつくづく思うのは、簡潔で分かりやすい文章を書くことの難しさと大切さ。だらだらと思いついたままに長い文章を書くのは簡単だが、「小粒でピリリと辛い」文章を書くには推敲に推敲を重ねる必要がある。

当初は、私もそう思っていた。blogも文章である以上、「よい文章」の書き方ルールがそのまま適用されるのだと。

しかし、blogは「読んでもらいたいから書く」より、「書きたい事があるから書く」のに向いたメディアである。アルファブロガーなどと呼ばれ、書いた記事が片っ端からはてブされるようになると、より「読まれる」ことを強く意識するようになるが、しかしblogの原点はまず書く事にある。文章を練りに練りたいのであれば、Wikiという別の素晴らしいメディアがあるではないか。

「高校生のための文章読本」 pp.208
  1. 良い文章とは
    1. 自分にしか書けないことを
    2. だれが読んでもわかるように書いた文章

過去に何度も引用した文書だが、2.に気を取られていると1.がおろそかになる。「小粒でピリリと辛い」文章は、極論してしまえば[あとで書く]でいいのである。blogはあくまでも今のあなたが今しかかけないことを書き留める場でいいのである。

もちろん両方抑えるに超した事はないが、まず意識すべきはだらだらと思いついたままの長い文章でもいいからとにもかくにも書き留めることである。そこに見るべき一文があれば、それは引用されはてブされる。しかし書かなければ何も起きないのだ。

極論してしまえば、誤字脱字でさえbloggerの個性である(←私の場合それに甘えすぎているように我ながら思うが)。恐れずにまずは書いてみよう。読者の目を気にするのは、ブクマされてからだって遅くはないのだから。

Dan the Blogger