このニュースをGoogle Newsで追った結果が面白い。
livedoor ニュース - [柳沢厚労相]女性を「出産する機械」とも例える発言柳沢厚労相は少子化対策に言及する中で「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」などと述べたという。
まず、最初の報道が全国紙ではなく地方紙であることがすぐにわかる。こちらの「北海道新聞の記事が27日21:33。驚くべきことに、「痛いニュース(ノ∀`):【政治】 女性=「産む機械、装置」 柳沢厚生労働大臣が発言…自民・島根県議の決起集会」のタイムスタンプがこれに一致しているが、Livedoor Blogではタイムスタンプは任意に指定できるのでこれは「痛いニュース」が北海道新聞の報道に合わせたのだろう。とはいえ、「痛いニュース」の大元である2chのスレは、27日18:38:47に立ったようだ。
それが全国紙に波及するまで、数時間づつのタイムラグがある。毎日の「柳沢厚労相:女性を「出産する機械」とも例える発言−PHOTOジャーナル:MSN毎日インタラクティブ」が22:32(最終更新が翌00:33)、朝日の「asahi.com: 「女性は子ども産む機械」柳沢厚労相、少子化巡り発言 - 教育」が翌00:33、日経の「NIKKEI NET:政治 ニュース - 女性は「産む機械」、すぐ言い直し謝罪・柳沢厚労相が講演で」が01:01。面白いことに、読売はいまだに報じていない。
次に、各紙の論調を見てみる。
まず、北海道新聞。
北海道新聞 社会柳沢伯夫厚生労働相は27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会で、「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と女性を機械に例えて少子化問題を解説した。
「『機械って言ってごめんなさいね』との言葉を挟みながら」が後ろ回しになっているものの、それほど煽った記事ではない。「失言」という言葉も出て来ない。立場を決めかねている感じ。
次に、毎日。
柳沢厚労相:女性を「出産する機械」とも例える発言−PHOTOジャーナル:MSN毎日インタラクティブ少子化対策にかかわる閣僚による、女性を「出産する機械」とも例える発言だけに、今後批判を強く受けそうだ。
ここで意見が加わる。見ての通り批判的だ。
朝日は、こう。
asahi.com: 「女性は子ども産む機械」柳沢厚労相、少子化巡り発言 - 教育会場では発言について異論はなく、主催者からの訂正などもなかったという。
直接的な意見ではないが、ここを強調することにより間接的な批判になっている。
そして日経。
NIKKEI NET:政治 ニュース厚労相はその場ですぐに「機械と言ってごめんなさい」などと謝罪。「産む役目の人」と言い直した。
同じニュースながら、朝日の論調とは真逆になっている。
こうして大まかに見ていくと、各紙とも純粋な報道はなく、必ず意見を書き添えていることがわかる。そして第一報が例外であるものの、批判的なものほど早く報じられている。
こうした傾向はこのニュースに限ったものではないし、「リテラシー」が高そうな人は皆心得ているものではないけれど、一紙も新聞を取っていなくても自宅からたちどころに見える、いや機械が見せてくれるというのはやはりすごい。こうなるとニュースを報じる機械たちがニュースをまとめる機械に対してどのように思っているかを知りたくなってくるなあ。
一つ確実そうなのは、Webという機械は失言する機械に対してより厳しいだろうということだが....
Dan the Netsurfer
>ってほうが問題発言じゃない? 「現人口はかわらねーからだろ」って突っ>込まれるのを承知であえて言うなら、まったく意味がわからない。
いや、むしろその点がこの講演のキモだったわけなんですよ。
2030年頃に出産適齢期を迎える女性の人数は、現時点で既に生まれてしまっている(=決まってしまっている)。
だから少子化が問題だ、増やさなきゃとはいうれけど、2030年まではもう勝負が決まってしまっていると。
それでも増やそうというなら一人頭がより多く産むしかない状況ですよ既に、と。
以前役人にそう言われました、と。
>だいたい、そこが決まってるならキャップになって子どもの数も増えようがないじゃん。
まさにその事を機械論的に語ったのが、かえって言葉足らずだったって事なんですね。
彼自身の主張とか男女観とか何とか、そういう話ではなくて、「解説」だったわけなんです。