よいヒントを頂きました。おかげでこの企画は続きます。
404 Blog Not Found:学校では教えてくれないグッドラッパー英語#0 - it depends. - RさんのコメントI love you.
に対して
I know.
はハン・ソロ船長のキラー台詞でしたね。
学校では教えてくれないグッドラッパー英語、今回は
I know.
を取り上げます。
これまたグッドラッパーにふさわしいフレーズです。これをノウすることでユーのイングリッシュはインプルーヴします....失礼しました。「学校で教えてくれないルー語」ではなくて「英語」でしたね。
"I don't know"といえば、「知らない」。"I know"はその反対だから「知る」。
だと思っていたあなた、受験は通っても娑婆は通りません。
"I know"は、「わかってる」です。
そんなのわかってる?
本当にわかってつかってらっしゃいますか?
- Q:
- Do you know what time it is?
- A:
- I know.
わかってません。空気読めてません。なのに"I don't know"はこの場合きちんとした答えになります。
"I know"は、"I don't know"の反対ではないのです。それどころか、類義語なのです。本当は「わかったつもり」でしかないのに、わかったふりをする時に使う言葉なのです。
- Q:
- Kids, you've got to study English or you're doomed.
- [子供たちよ、英語を勉強しないと(将来)やばいぞ]
- A:
- I know.
- [はあい]
これが正しい使い方です。子供たちは本当に英語を勉強しなきゃ将来やばいかどうかなんて分かりません。そういった大人だってわかっているかあやしい。しかし子供たちはここで"I know"と言わなきゃやばいことはちゃんとわかっているのです。
より語気を強めたい時には"I know that."(わかってるってば)、もっと強めたい時には"I said I know that!"(わかってるっていってるでしょ)とするとよいでしょう。
これに通じるフレーズに、"You know?"というのがあります。略して"Y'know"なんて書いたりします。「わかる?」ですね。女子高生がよく使うフレーズです。俳句なら枕詞となっていたでしょう。ただし英語では最後につけるフレーズなので尻詞....とはいいません。これに"kinda"をつければ完璧に女子高生です。女子高生というのはどこの国でも早口なのですが、こういったフレーズを引くと速度はさほど変わりません。Y'know?
これは、自分がわかっていないことを相手にわからせる、察しさせるキラーフレーズです。語気を強めて"You know that!"というのは私なら「空気読め!」と訳します。実に便利。日本のおじさんのキラーフレーズ、「アレ」に匹敵します。たとえば「お手洗い」を意味する"rest room"という言葉がわからなくてもモジモジしながら
- Q:
- I wanna go to...y'know?
といえば、ちゃんとトイレに連れてってくれます。英語は日本語より主語がはっきりしていて明晰だという人がいらっしゃいますが、They don't know sh*t about Englishというものです。彼らの会話によく耳を傾けて下さい。いかに"I know"と"You know"ばかりかわかりますから。英語だろうが日本語だろうが、口に出しにくいことは出しにくいのです。あげくのはてに、you-know-whatという単語すら英語には存在します。もちろん「口ではとても言えないアレ」という意味です。アレって何のですかって?アレに決まってるじゃないですか。
それでは、本当にわかっている場合は何と言えばいいでしょう。たくさんあります。"I understand", "Understood.", "Acknowledged.", "Roger that", "ten-four"....なぜかは知りませんが、"I understand"よりも"Understood"の方が知的に受けとられます。英語では一般的に受動態の方が能動態よりも丁寧だとか知的だとか思われることが多いようです。おそらくその方がいいづらいからでしょう。
というわけで、"I don't know"を乱発して怪訝な顔をされている皆さん、もっと簡単な"I know"を使いましょう。それで「知らなく」ても「通じ」ます。Y'know?
Dan the Well(well, too well)-Known Blogger
今後女子高生の会話を聞くことはないと思うけど参考のため。