前々から思っていたのだけど、いい機会なので。

メディア・パブ: Wikipediaが資金不足で3〜4ヶ月以内に閉鎖かも?
Web2.0の代名詞的存在になっているオンライン百科事典“Wikipedia”が運用資金不足で3〜4ヶ月以内に閉鎖してしまう・・・(mathewingram.com/workより)。

そろそろ広告を載せてもいいのでは?

Wikipediaを閉鎖させないために必要な金額はいくらなのか? - GIGAZINE
しかし、Wikimediaのスポークスパーソンである広報担当のサンドラ・オードネスによると、Wikipediaはすぐに閉鎖するわけではないし、その前にさらに多くの資金調達の努力を可能な限り行うとのこと。

この資金調達の努力の中に、広告掲載は入っているのだろうか?すでにはてブでは指摘されているけど、Wikipediaの中の人々の間ではどうなのだろう。

私自身、Wikipediaには広告を載せるべきだと思う。それも「仕方なく」ではなく「確信犯的」に。

理由#0: 中立性より大事なものがある--かも。

Wikipediaにとって、記事の中立性より大事なのは、記事がそこにあること。そもそも中立性自体私は幻想だと思っているが、中立性うんぬんはさておき、そこにWikipediaというWebサイトがあり、そこに行けばその言葉に関して何らかの形で「まとめられて、練られた」情報があるということの方が重要。いずれはGoogle News的に機械編集されたGooglepediaというものが出来るかもしれないし、辞書であればすでにdefine:を検索語の前につけることでGoogleは実現している。しかしそれがWikipediaなみに「使える」レベルに達するのはまだ先の話しだし、仮にGooglepediaが出来たとしても、それが中立だとはほとんどのユーザーは見なさないだろう。

理由#1: 旧秩序にやさしい--かも

Wikipediaの記事の品質に関しては賛否両論があるけど、広告を載せる事で「否定派」の圧力を減らす事が出来るのではないか。「Wikipediaは所詮広告を載せている。もっと中立的、客観的かつ高品質な記事はこちら」という済み分けも、これで出来る。

理由#2: 読者の利便性が上がる--かも

Wikipediaを読んでいると、記事に関連する書籍が欲しくなる事が結構ある。関連書籍へのリンクを含む記事はすでに存在しているのだけど、これをアフィリエイトリンクにするだけで、充分な収益が上がるのではないか。

いっそこの部分もWiki的に、「広告記法」を使ってユーザーにやってもらうというのもいいかも知れない。WikipediaではすでにWikipedia:ISBN記法があるのだけど、この部分の実装をちょっといじるだけで、Wikipediaは一夜にして油田化するような気がする。現在のところ、この記法のリンク先は、Wikipedia内のページに行った後、それぞれのオンライン書店へのリンクになっているのだけど、これらのリンクにはアフィリエイトIDがついていない。オンライン書店への直接リンクとまでは行かないけど、このページぐらいアフィリエイトIDをつけてもよいのではないか。

よく考えれば、これと似た事はすでにはてながやっている。もちろんはてなは営利企業でWikipediaの運営母体であるWikimediaは非営利団体という違いはあるが、極論してしまえば運営母体がなんであるかはユーザーの知った事ではない。もし儲かりすぎたら別の非営利団体に差額を寄付してしまうという手だってあるのだ。

というわけで、私はWikipediaの広告掲載は大賛成で、この危機がそのきっかけになればと願っている。

Dan the Frequent User Thereof