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もしかしてこちらをご覧になっただけでもうわかった方もいらっしゃるかもしれませんが、アクアワールド・大洗こと茨城県大洗水族館に昨日行ってきました。

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一言で言うと、今まで見た水族館の中ではもっとも垢抜けてました。なぜ垢抜けていたかというと、垢はDr.フィッシュが食べちゃうからです。ちなみにこのDr.たちの正式名は「ガラ・ルファ(Garra Rufa)」というらしく、「ガラ・ルファ」でぐぐったら「ドクターフィッシュ・ジャパン」なんてページを見つけてしまいました。我が家にも欲しいなあ....

という親自虐、じゃない、オヤジギャクは前のmoblogとこれくらいにして、垢抜けていたのは本当で、まず、魚を魚として扱っていたところがよかった。入口から一番近くの展示はイワシなのですが、これが実にうまそうでして....水族館に行くと、妻と私は「うまそう」ばっかり言うのですが、上の娘に「食べないでぇ〜」と怒られます。しかし食物連鎖抜きの魚の話というのは当然偽善なわけで、このあたりを学芸員のみなさんもこころえてらっしゃいます。大水槽ではダイバーが魚の解説をしてくれるのですが、二言目に「食べるとおいしい魚です」とのたまってらしたのは好感度あっぷです。

次に、魚を見せるだけではなく、魚を体験させるということ。このあたりは最近どの水族館も熱心にやっているのですが、大洗は特によかった。魚の泳ぎっぷりだけでなく、魚の--いや、魚だけではなく水族たちの解剖学もきちんと展示していること。生きているマンボウだけではなく(これもとんでもなくすごいことなのだけど)、体長3m,体重2tのマンボウの剥製も飾ってあります。

極めつけは、これ。

はじめてYouTubeにうpしてみました。サメの胎児(embryo)です。生きてます。動いてます。海の中で自然状態のそれが撮影されたのは見た事があるのですが、これほど目の前で見せられると、出るのはためいきばかりです。

そして、なんといっても面白い。学術的な展示が好きな人は、アシカやイルカのショーというのはむしろ不愉快な感じがすると思うのですが、ここのアシカとイルカは、「凄い」のではなく「面白い」芸をしてくれます。アシカに至っては漫才ですから。しかし、漫才の芸になっている部分は、かつての「凄い」。水族館の進化というのはおそろしいものです。そのこのショーのステージ、普通は屋外なのに屋内です。ゴージャスです。

水族館としてはほんと文句なしで、[これはすごい]の連発だったのですが、一つ難点。閉館時間が17時というのは早すぎる。葛西臨海水族園もそうだけど、公営の水族館って閉館時間早杉。水族館そのもののメンテは24時間体制なのに、そりゃないよという感じ。水族館は大人にも人気があるから、大人も来やすい開館時間を設定してほしい。

子供にせがまれて連れて行ったら、いつの魔に大人がはまる、そんな水族館でした。

Dan the Fishhead