いい問題提起ですね。解答というより便乗質問です。
404 Blog Not Found:プログラマーって本当に労働者なのか? - shiroさんのコメント芸術家だから労働者としての権利を主張できない、というのは飛躍がありませんか。例えば米国のプロの俳優は全てユニオンに所属し、仕事ごとに最低賃金や撮影時の休息時間が保証されています (もちろん職業の性質上、仕事が取れるかどうか、また一度取れた仕事から外されないかどうかについては保証されませんが)。条件が合わなければストライキをやったりもします。
俳優より稼いでいる脚本家ってどれくらいいるのでしょうか?
我々は映画を見ても、監督や主演俳優の名前は覚えていても、誰が脚本を書いたかを覚えることは稀です。しかしよく考えてみると、脚本というのは映画の設計図。元来もっとも重要なコンポーネントであるはずです。
プログラマーも、俳優よりは脚本家に近い仕事ですよね。脚本家は英語でscriptwriter。プログラマーそのものといっても過言ではありません。彼らの地位が低いとは思いませんが、プロデューサー(producer)や監督(director)や俳優(actoress|actor)に比べるとずいぶんと目立ちません。同じく「総合芸術」である建築と比べるとその差が際立ちます。
現在の(少なくとも日本における)プログラマーの地位というのも、映画における脚本家に似ているような気がします。正当な評価を受けているように見えづらい点において。
私はプログラマーに何の権利も主張するなというつもりはありません。その逆です。ソースコードをハックする労力の何割かを、待遇のハックに向けるべきなのです。メタ労働者に必要なのは、メタ労使協定であって、拘束時間ベースの一律な労使協定ではないはずです。
もちろんその過程で、プログラマーズユニオンのような仕組みを作ってもかまわない。実際プログラマーが意外とと寂しがり屋で社交の機会を求めているのは、オープンソースコミュニティの隆盛を見れば明らかです。ただ、今のところこうしたコミュニティでは「いいことを見せ合う」ことはしていても、「わるいことに対して共に戦う」というところまでは行っていません。あくまで「あまりものをおすそわけする」に留まっています。
プログラマーは、共闘できるのでしょうか。もし共闘するのだとしたら、対数グラフで測らざるを得ないような強烈な生産性の差をどのように調整すればいいのでしょうか。護送船団を組むには、船足を揃えなければなりませんが、プログラマーという「船団」は、超高速宇宙船から丸木舟までいるのです。しかも海が変わったとたん、超高速宇宙船だった人が丸木舟どころか立ち往生したりします(そもそも超高速宇宙船は大気圏突入不可だとか)。共通の利害を抽出するだけでもえらい作業になりそうです。
とりあえず、私にとって今のところ一番いいのは、「群れず離れず」といったところでしょうか。共闘はしないが共益はする。フリーランスではあるけれどもオープンソースなどで知恵は融通し合う。熟考した上の結論ではなく、目の前の問題を片付けてきた結果のとりあえずの結論ではありますが。
Dan the Man with Too Many Trades
なので、
プログラマーは監督。であるべきかとおもわれ