どうも「本が好き!」の書評では、id:ululunに先を越されるなあ。

煩悩是道場 - 探テク 失くしたモノをゼッタイ見つける方法
モノは何故無くなるのか、そしてどのようにして無くしたモノを探すのかを徹底的に解説した書籍。

でも、これは違う。

本書「探テク」は解説本じゃない。

著者があなたと一緒に、なくしものを探してくれる本だ。

「〜テク」ではないけど、「〜の技術」という本は今や巷にあふれている。そのほとんどは、読者より高い位置から技術を解説した本だ。時には「ごもっとも」と思い、時には「それは違う」と思うが、情報を高いところから低い所に流すという点においては同じだ。

ところが、本書は違う。あたかもそこに筆者がいて、さがしものにつきあってくれる。目線の高さが同じなのだ。

本書は一見内容が薄い本に見える。写真は多く文字数は少ない。しかし、同じ目線でものを探すにあたって、このスタイルは必須でもある。ごしゃごしゃくどくど耳元で言われたら、さがしものどころではなくなってしまうではないか。

もちろん、その過程において、本書は解説本としての役割も果たしている。しかしそれは本書の本質ではない。本書のキモは、著者が読者と一緒に行動するという臨場感だ。本という書き換え不能な一方向メディアでこれを成すのは難しい。難しいが故にそもそもそういう手法を取ろうという気がおきない。

「一緒に探す」。これを「見つけた」だけでも、本書の価値がある。

一人で探すのが不安な人、本書を是非入手して手元においておいてください。

しかしこれで困った問題が一つ。

本書をなくした場合、いったいどうやって探せばいいのでしょう:-?

Dan the Lost & Found



探テク 失くしたモノをゼッタイ見つける方法
  • 著:小林 シンヤ
  • 出版社:日本実業出版社
  • 定価:1365円
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