なんと。
CNN.co.jp : カート・ボネガット氏死去 米小説家 ? - エンタテインメントニューヨーク──皮肉とユーモアに満ちた作風で戦争の愚かさを描き、科学の進歩に疑問を投げかけてきた米小説家カート・ボネガット氏が11日に死去した。84歳だった。
とはいえ享年84歳。
finalventの日記 - いろいろあったけど、よい人生だったじゃないですか、ヴォネガットさんお母さんの分まで生きたじゃないですか。
というのは間違いじゃない。
あなたは本当に人間の良心というものと人生のくだらさなさをよく知っていた。そして教えてくれた。
この点に関しては、私はどちらかというとVonnegutの弟子でもあるJohn Irvingの方がしっくり来た。もっともIrvingはまさにこの二点をVonnegutから学んだのだろうけど。でもIrvingは逆に地に足がつきすぎているとも思う。私は両者を読んでやっと「納得」した感じを得た。そういえば太田光も両者のファンだったっけ。
最後に読んだのはHocus Pocusだった。Timequakeはまだ読んでいない。これを機会にまた読み返してみようか。何度も何度も読み返すにはVonnegutはとてもいい。覚えやすい、筋道だったストーリーとは無縁なのだから。
ただ、読後の何とも言えないあのもやもやした気分は、全作品に共通している。なんとなくそれを言語化するには私は若すぎるような気がする。今のfinalventさんぐらいになるともう少し「なじむ」ようになるのだろうか....
Dan the Distant Fan Thereof
オールド・SFファンとしては「プレイヤーズ・ピアノ」とか「スローターズ・ハウス」とか「ネコのゆりかご」とか「タイタンの妖女」ぐらいしか知りませんが、"Jr."は付けなくなったような記憶があります。けっこう有名だと思っています。
そうそう、ラリー・ニーグンの「インフェルノ」では勝手に宗教を作った罪で、燃える墓の中で焼かれていたのは彼だったような気がしますが、ちゃんと天国に行けたのでしょうか。