何と言っていいか分からない。

livedoor ニュース - [長崎市長銃撃]補充立候補受け付け 伊藤市長が死亡
長崎市で17日夜、山口組系暴力団幹部に銃撃され、心肺停止状態となっていた同市の伊藤一長(いっちょう)市長(61)は18日午前2時28分、搬送先の長崎大医学部付属病院で、銃創による大量出血のため死亡した。市

政治家が暗殺者の「お気に入り」であることは、悲しいかな、古今東西変らない。そして選挙期間中というのは、暗殺者の「お気に入り」の時期だ。政治家という職業に暗殺リスクがあり、そしてそのリスクは選挙期間中に高まるというのは常識と言っていい。

ましてや、長崎の場合には先例もあった。

Murdered?mayor sparks Japanese?fears - CNN.com
It was the second attack in the last 20 years against a mayor of Nagasaki, which was flattened by a U.S. atomic bomb in the closing days of World War II in 1945 and whose leaders have actively campaigned against militarism.
livedoor ニュース - 長崎市長銃撃 テレ朝に犯行予告?
本島市長は88年12月、市議会で「(昭和)天皇の戦争責任はあると思う」などと発言しており、これに抗議しての犯行だった。右翼幹部は殺人未遂罪に問われ、長崎地裁は90年12月「暴力による言論の封殺」と懲役12年の判決を言い渡した(その後確定)。
伊藤氏は75年に市議に初当選。その後県議を経て、95年4月、本島氏の5選を阻んで初当選し「本島氏を引き継ぐ。戦争を知らない世代に平和の尊さと核兵器廃絶を訴えたい」と意欲を見せていた。

伊藤市長にそもそも警護は付いていたのだろうか?付いていたのだとしてもひどいし、付いていなかったのだとしたらもっとひどい話である。

我が家の回りも知事選のときにも増して「清き一票」の声でやかましいが、彼ら立候補の回りに警護らしいものは全く見当たらない。我が家は高層マンションのてっぺんにあるので、このやかましさに耐えかねて「狙撃してやる」心の声が出そうになるが、実は他国であれば冗談では済まされないだろう。もし候補者が演説ということになったら我が家などは警護上の理由で閉鎖されてもおかしくない。そんな近所迷惑で警護効率の悪いことは他国ではしないだろう。

警備の観点から、今後の選挙の手法が見直されるということはないのだろうか?あのくそやかましい街頭演説は、近所迷惑であるに留まらず警護上の悪夢でもあるのだから。

やけっぱちの一票は許されても、やけっぱちの一発は許されないのだ。

Dan the Voter