現状については、実は同感。
On Off and Beyond: 日本は世界のブラックホールか桃源郷か私としては、「これはこれでいいんじゃないの?」というのが自論。
しかし、「これ」はほったらかしにした結果「こう」なったわけではないことを忘れてはならない。
猫やら犬やらを孤島に放してしばらく経つと、全く異なる新種が誕生し、世界から珍重される、といったことがあるが、日本も同様に「全く違う、とんでもない製品」が出てくる場所になりつつある。だからいいじゃん、と思うのですよ。そもそも、世界が単一化するのもつまらないし。
仮に本当に「隔絶」されていたら、珍重しようにもその手だてがない。ヘリウムが宇宙で二番目に多い元素であることを知っているが、しかし宇宙は地球から「隔絶」されているので、我々は今のところは天然ガスに含まれている僅かなヘリウムをやりくりするしかない。余談だが、ヒンデンブルク号が炎上したのは、アメリカがナチスに対してヘリウムの禁輸措置を取ったから。
LZ 129 Hindenburg - Wikipedia, the free encyclopediaThe Hindenburg was originally intended to be filled with helium. Most of the world's supply of helium comes from underground fields the United States, but the United States had imposed a military embargo on helium.
それで仕方なく水素を詰めた結果浮力が増して、増した浮力でグランドピアノを置いたそうなのだが、「隔絶」の効用というのは、このグランドピアノのようなものではないだろうか。本来あるべき設計とかけはなれた運用をして得るものはたしかにあるけれども、それに目がくらんでそれによって生じたリスクを過小評価するのはまずい。
とはいっても、今の日本が抱える最大のリスクは、爆発炎上ではなく、ガスが少しずつ抜けて行く事。それを止めない限り、いずれ日本は充分な浮力を得られなくなる。
池田信夫 blog 清く貧しく美しく?だから、このままでは日本経済は、好むと好まざるとにかかわらず、「清く貧しく」衰退してゆくだろうが、それが美しいかどうかは疑問だ。1990年代、日本のGDPは年率にして1%ほど下がっただけだが、この世の終わりが来たような騒ぎだった。日本の輸出依存度(GDP比)は約10%だから、外貨が稼げなくなったら何十万という企業が倒産し、大恐慌が起こるだろう。まぁそうなってみないと、桃源郷なんかもうないことに気づかないのかもしれないが・・・
企業倒産ぐらいならまだいい。日本にとって外貨が稼げなくなるというのは、文字通り食えなくなるということだ。桃源郷の桃が実は日本製じゃないことぐらいは、桃源郷の住民も知っておく必要がある。日本は文化的に「閉じている」のかも知れないが、文明的には「開いている」のだ。
資本主義の残酷なところは、文明の維持に失敗したものには文化を持つ事を許さないこと。逆説的ではあるが、日本が今後も文化的に「閉じている」ことを世界に認めてもらうには、文明的に「開き続け」なければならないのだ。そして、「開き続ける」ためには、一定量以上の経済力、それも「一人当たり」ではなく絶対量ベースの経済力が必要で、そしてそれを維持するためには一定数以上の人口、それも若い人口が必要なのだ。
そう考えると、「たった一つの冴えたやり方」は、「日本人を輸入する」、すなわち移民なのだが、「経済力重要」と言っている一人ですら「今役に立つ」人材だけ来ればいいと考えているようだ。将来何が役に立つのか、これほど分かりにくい時代はないのに。はっきり行っておめでたすぎる。
今この国がが若い人たちに送っているメッセージというのは、「もっと高度が下がったら日本は飛行船から人力飛行機になるから一生懸命漕いでね」というものだ。「日本オワタ」と彼らが言うのも無理はない。しかしその彼らも、移民を認めたがらない。「みんなで沈めば怖くない」ということだろうか。
そうなってしまうのは、日本にも世界にもよくないことだと思うのだが、「民族自決権」というのは、文字通り自決する権利のことでもあるようなので、そういう道を日本人が選んでも、世界はそれを止めたりしてくれないのは確かだろう。
An Atom called Dan
大量産短寿命から少数産長寿命へ移行しつつありますが、
中間期にあたる大量産長寿命期の成果である生産人口多と
冷戦による囲い込みから容認されたコピー商法による
高度成長を自身の成果と勘違いした団塊世代が食いつぶしちゃったんですよね。
夢も希望もなけれれば、絶望すらできませんよ…実際。