負けたのが誰かなら、わかる。

アンカテ(Uncategorizable Blog) - 勝ったのは無党派・リベラルか労組・マスコミか
参議院選挙は民主大勝に終わったわけだけど、勝ったのは無党派・リベラルなのか労組・マスコミなのか。

まだ選挙権のない子供たちだ。

というのが本書の主張であり、私もそれに同意せざるを得ない。

本書「若者を喰い物にし続ける社会」は、現代の日本がいかに若年者を搾取しているかを告発した本。

目次 - 洋泉社 | 若者を喰い物にし続ける社会 より
  • 目次
  • プロローグ 若者はなぜ年長者優先パラダイムから目隠しされているのか
  • 第1章 若者政策がこの日本でなぜ必要なのか
  • 第2章 若者政策へのパラダイム・シフト
  • 第3章 世代間戦争はすでに始まっている
  • 第4章 年長者優先社会が解体してきた家族機能
  • 第5章 メディア、ジャーナリズムの本音(ウソ)を見破れ
  • 第6章 お年寄り帝国のまだ見ぬ全貌
  • 本書に書かれたことは、本blogでも何度か触れているが、それでもこうして一冊にまとめられるとなかなか鬱になれる。おっと。「アルツハイマー」から行くと、この言葉を一般名詞として使うのは問題か。いや、「鬱病」という言葉の前に「鬱」はあったからここではそれをよしとさせてもらう。

    確かに鬱な本である。しかし、そもそもここまで状況が鬱になった原因は、鬱となりうる状況を先送りにしてきた我々にあるのだから。そこから目をそらすのは、鬱病の人に「がんばれ」というより罪深いことではなかったか。

    冒頭で、私は今回の参院選で、誰が負けたかを指摘した。しかし、以下を見れば彼らは選挙を待たずして負けていることがわかる。

    このマニフェストの中で、若者を向いているものは、一つもないのだ。

    そもそも、「若者政策」という項目すらない。各政党が誰に対して媚を売っているかはあまりに明らかだ。民主党案は若者の視点から行けば一番マシなように思えるが、それでも「消費税は全額年金財源に充当する」というのは、若者には明らかにマイナスだろう。どの党を選ぼうが、誰に投票しようが、候補者の目が今日の票田を向いている限り、彼らに勝利はないのだ。

    本書に書いてあることは、正しい。正しいが、どこか「バカにバカと言って何が悪い」に通じる空しさがある。いや、「ジジババにジジババと言って何が悪い」、か。それゆえ、本書は本書を最も読むべき人々からは見向きもされないだろう。正しいことを言うだけでは駄目なのだ。正しく理解してもらわねば。

    しかし、今の高齢者各位に、なんと言えば私よりも若い人たちの抱える絶望感が伝わるか、私自身まだ言葉を持ち合わせていない。本書の書き方では、よほど人間の出来た人でないとダメだということはわかる。しかしどういい直せば彼らの飲み込める言葉になるのかが、わからない。

    それでも、誰かが言わなければならないのだ。

    「ジジババ自重せよ」、と。

    Dan the Guilty for Procrastination