私も素人だが、素人の私でもこの指摘はおかしいことはわかる。
狂童日報 - 東京と地方の間の不公正税制に関しては全くの素人なので、詳しい人がいれば間違いを指摘して欲しいのだが、要するに、地方の人間の財布から出たものが東京という別の一地方の財源へと移ってしまうのは全くの理不尽である
少し古いデータだが、「国庫歳入歳出状況(1)歳入(平成16年7月29日)」によると、2004年度の法人税の総額は9.4兆円。これに対し、「平成18年版 地方財政白書ビジュアル版」によると、同じ年の地方交付税は17兆円。法人税は最近かなり増えていて、「国庫歳入歳出状況(1)歳入(平成19年4月20日):財務省」によると直近では15.8兆円まで回復しているのだけど、それでも17兆円には届かない。
これはどういうことかというと、仮に地方から東京が法人税を「収奪」していたのだとしても、それはそっくりそのままどころか、東京で上がった法人税まで地方に「貢いで」いることを意味する。ご存じのとおり、地方交付税を受け取っていないのは、今や東京のみなのだから。
これは今に始まった事ではなく、首都一極集中が始まる前からこの東京から地方へという税の流れが存在していた。不条理はずっと存在していたのである。ただし「狂童日報」の指摘とは逆の方向に。
にも関わらず、なぜ一極集中が進んだのか。答えは明らかで、地方がこぞってミニ東京を目指したからだ。「東京に本社のあるコンビニやファミレスなどのチェーン店」を望んだのは誰なのか?東京人ではありえない。実際「東京に本社のある」企業の多くが、実は地方発祥で、全国展開するにあたって本社を移転しているのだが、これは別の機会に語るとして、地方が「東京になる」ことを求めた結果、ただの「ニセ東京」となったあげく、地方固有の魅力をどんどん喪っていったのがこれまでのあらすじ。
例えて言えば、懐に余裕のある弟にいつも金をせびっている兄が、その金でその兄弟と同じ服を着て同じ車に乗ったはいいが、結局それは兄の貧相を際立たせるのみで、かえって弟の方がますますもてるようになったようなものだ。これで「格差をなんとかしろ」と兄に言われても、弟の方は盗人に負い銭という思いをますます強くするだけだろう。
今年の夏休みは、九州北部を一週間ほど家族旅行したのだが、一泊だけ由布院に泊まった。それも亀の井別荘。ここは大人二人で泊まれば、事実上一泊10万。都内の高級ホテルのスイートと代わらない値段である。にも関わらず、予約はなかなか取れない。ここが一泊取れたのでわざわざ旅程を変えたのだが、それだけの価値はあった。
それがどんなであるかは、多くの本に書かれていることなのでここでは繰り返さない。ここでは「由布院の小さな奇跡」を取り上げるに留めるが、由布院の成功は東京を真似なかったことにあることは、どの「由布院本」にも書いてある。由布院が切磋琢磨している間、他の地方は一体何をしていたのか。
地方はやればできるし、やっていればできたはずなのである。それをやらなかったのは誰なのか。新幹線と高速道路をおらがムラに引くことばかり訴えてきたのは誰なのか。
まずは「オラたち」で出来ることをするのが先決なのではないのか。霞ヶ関に陳情に行くのは、その後ではないのか。
Dan the Taxpayer

税金という形で地方に還元するのは当然だと思いますが。