前回に引き続き、今回も献本いただく。

で、今回は、買いだ。

同誌に対する感想として、

404 Blog Not Found:書評 - エンジニアマインドvol.5
そもそも、ギークのための一般誌を、ギークの方だけ向いて作ってもダメ、ダメ、ダメである。関係者各位は、将を射るならまずは馬からという言葉はご存じないのだろうか。ギークたちのカレカノに見せたくなるような紙面になぜ出来ないのか。

というのは今回も変わらないのだが、しかし今回はそれを補ってあまりあるほどおいしい記事があるのだ。それが、こちら。

エンジニアマインド Vol.6 目次より

■特集2

続・ソフトウェア経済学
ソフトウェア価値評価のセオリー&プラクティス
  • 第1章:ソフトウェア価値評価の新しい取り組み……大槻繁
  • 第2章:ソフトウェアをめぐる価値の流れ……山田正樹
  • 第3章:ソフトウェアの資産評価に挑む……永井昌子
  • 第4章:企業会計の視点からのソフトウェア価値評価……飯泉純子/栗田洋輔
  • 第5章:不確実性への対応……大槻繁

個人事業主からディレクターまで、IT関連職にある見積書を書く機会のある人は、これだけでも元が取れる。私は過去何度も「仕事は簡単。いくら請求するかが難しい」と言っているが、それを少しでも文書化しているところが素晴らしい。たとえここで紹介された見積法を使えないとしても、これらの見積法に関して知っておくのは絶対損にならない。

ただし、この部分。「役に立つ」だけあって、「面白い」かというと、微妙なところ。特に数式が苦手な人は特に苦い薬に思えるだろう。こういうものは、「読む」のではなく「備えておく」のが吉。そのためにも、本誌は雑誌のように「読み捨てる」のではなく購入して保管しておくのが吉だろう。

最近はRTやtracのように、プログラミング以外の側面で開発者をサポートしてくれるアプリケーションも増えている。本誌で紹介された理論と工数管理を組み合わせれば、文字通り reasonable = 「安い」じゃなくて「理にかなった」半自動見積ができるような気もするのだが....

Dan the PROFESSIONAL Engineer