ニコニコ動画(RC2)発表会から5日。ニコ割時報にも慣れてきたこのごろ。そろそろ自分の考えをまとめておくことにする。
本題に入る前に、まずはおさらい。
「ニコンドライフ」、いやニコニコ道が何かを知るためには、上のプロモーションビデオでも充分伝わってくる。それに、記者会見の質疑問答でのひろゆきの返事を加えれば、それが何なのかがはっきりとわかる。
それは、著作権に関する質疑。ありがたいことに「Pro著作権」の立場の人と、「Proクリエイティブコモンズ」の立場の人の双方から、質問の形を借りた「ニコ厨氏ね」的つっこみがあった。それに対して、彼はこう答えたのだ(ただし、正確な引用ではなく論旨再構成)。
線がはっきりわかって誰もニコニコしていないのと、線はおぼろげで見えないけどみんながニコニコしているのとどちらがよいか
これは、刺さった。
何が大切なのかを、改めて教えられたから。
結局著作権というのは、著作権保持者がニコニコするための線だ。しかし、それをあまりに厳しくすれば、今度は利用者がメソメソになってしまう。逆に、「カスラック氏ね」を本当にやってしまったら、こんどは逆に著作権者がメソメソになってしまう。
どの程度どちらが譲るかというのは、「線」ではなく「運営」で対処するのが一番ではないのか。
これは、先ほどのentry、
404 Blog Not Found:書評 - なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?彼らがライ麦畑から落ちないよう見張っている、そう、Catcher in the Ryeでいいのではないか。
にも見える。ライ麦畑と崖の間には、晴れることがない霧がかかっている。子供たちが落ちないようにするにはどうしたらよいか。崖と畑の間にあまりにマージンを取れば、畑は小さくなってしまう。かといって崖ぎりぎりで捕まえようとすると、勢いのいい子供を止められない。
ニコニコ動画の運営を見て心から感歎するのは、その運営の絶妙さ。
「圧力には、微笑みで」。YouTubeからブロックされればSMILE VIDEOを立て、ヘビーユーザーから「繋がらない」コールがかかればプレミアムアカウントを創設し、「大人の事情によりご覧になることが出来ない」回数が増えれば、ニコニコ市場でDVDを売り、そしてついには著作権側との提携にまでこぎ着けて。
まだ始まって一年未満なのに、もう何年もかけて運営を練っているような印象さえ受けるではないか。
こうして運営を通して明らかになったニコニコ道のあり方には、二つ、いや三つの「原則」がある。もちろんこれらの「原則」がぼやけているのもニコニコをニコニコたらしめている特徴なのだけど
0. 線はぼやけてていてもいい--それでニコニコできるなら
まずはこちら。ひろゆきの台詞でもある。
ニコニコ動画の運営の特長は、アクティブではなくリアクティブであること。ニコニコ動画がどこに行くかは、運営者ではなく利用者が決める。注意して欲しいのは、ここでいう「利用者」は、単なる「視聴者」のみを指すのではなく、コメントを打つ人からオリジナル作品をアップロードする人まで、著作者から視聴者までの全ての段階の人々を指している。
リアクティブであるということは、アクションを起こすまでにどうしてもタイムラグが生じるということだ。実は「線のぼけ」というのは、このタイムラグを稼ぐためのマージンとしても働く。これがGANTZばりに、線を超えたら確実に脳をふっとばされるという実装だったらどうか。運営は何の工夫もいらない代わりに、利用者はとてもニコニコしていられない。
1. ウハウハは最大の罪
みながニコニコするためには、誰かが泣いているのを放置して自分だけおいしい思いをしている者は戒められなければならない。なぜ「ニコ厨」たちがマスメディアに対して厳しいかといえば、ニコ厨から見るとマスメディアはウハウハしているように見えるからだ。
そんな彼らは、決して野方図に著作をタダ見している社会の寄生虫ではない。さもなければニコニコ市場があれほどにぎわうわけもないし、全再生23億に対して総コメント数4億、すなわち「コメント率二割」という現象は起こりえない。「ただ見る以上の働きかけをユーザーが行う」率が二割というのは、とんでもなく高い。これはblogを運営してみればわかる。コメントやTBやSBM経由の反応率は、blogの場合は一桁から二桁少なく、TVであればさらにその二桁ぐらい少ない。TVならば万に一つの反応が、ニコニコ動画なら打率二割りなのだ。
そしてこの「反応」こそ、実は制作者のほとんどにとってもっともうまい心理報酬なのだ。
そう考えれば、ニコ厨たちは制作者たちがニコニコできる程度には気前がいいとも言える。ただし、上述のとおり、ウハウハには厳しいのだ。
2. マジ受け、マジ切れは無粋
そしてもう一つの原則が、英語で言えば"take-it-easism"とでも言うべき、「ものごとを深刻に受け止めすぎない」という姿勢だ。たとえば削除一つとっても、Fooさんの笛の音で「大人の都合により削除されました」。ニコニコ動画の「びしっとしてなささ」は、運営方針からサイトのアイコンに至るまで実に徹底している。
このことは、
Twitter / ニセkomaku: はてなはRimoは作れたけどニコニコは作れなかった。こ...はてなはRimoは作れたけどニコニコは作れなかった。この差はなんだろうか?
の答えにもなってる。はてなはまじめすぎるのだ。
この「徹底のなさを徹底する」というのは、軟派に見えて実に難しい。すべることも珍しくないし、ネタも過ぎれば炎上する。初音ミクだっていじめにあう。しかしそれをガッチリ押さえ込もうというのではなく、マッタリ抱え込もうとするありようこそ、ニコニコ道なのだろう。
ニコニコ動画(RC)‐ニコニコ宣言(仮)第一宣言 ニコニコは無機的な集合知ではなく人間のような感情を備えた集合知を目指します
それはもはや集合知ではなく、集合情とでもいうべきものではないか。
RC2の記者会見というのは、それを外に知らしめるのが最大の目的だったように思う。今後も、ニコニコ動画に対しては、右からも左からも上からも下からも前からも後ろからもさまざまな圧力がかかることが予想される。しかしそれが何だというのだ。
今や、ニコニコにはそれらをすべてニコニコといなすだけの力があるのだから。
Dan the Niconicologist
<ニコニコでの創作活動を後押してくれそうなソフトのご紹介。>
弾さん、はじめまして。Jazzfantasistaと申します。
先日、TVをみていて面白いソフトを発見したので、
紹介いたします。このソフトは、「うるまでるびペイント」
と申しまして、アニメーションが簡単に作れるソフトです。
以下が情報元のリンクになりますので、
よろしかったらご覧ください。
TVに「うるまでるび」さんが出演された時の動画。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1331303
→ソフトを使用したアニメ制作の実演は、
6分ぐらいからはじまります。
ソフトの紹介ページ
http://udpaint.com/top.html
すでにご存知でしたらすみません。