未だにカタカナ表記に慣れない私はそう思ったりもする。

MORI LOG ACADEMY: 間違ったカタカナ表記
英語をカタカナで表記する場合、書き方がいろいろあって困る。検索するときに特に困る。「ミステリー」も「ミステリィ」も「ミステリ」で検索できるから、まだ被害が少ない。

塾の講師をしていたときには、よく生徒に"vector"を「ベクトル」に直させられてたっけ。Matzさんにもからかわれたし。

今ではalphabet(アルファベット)も「第四の文字(script)」として認知され、商号登録も出来るようになっているのだから、alphabetで表記した上で、ルビをふるなり括弧付けでカタカナを添えるなりというのがいいのではと思ったりもする。「リストラ」のように、完全に意味も表記も発音も日本語化してしまったとの区別のためにも。

MORI LOG ACADEMY: 間違ったカタカナ表記
たとえば、「Chicago」がそうだ。どうして、「チカゴ」じゃないのだろう。

いや、これは英語でも「チカゴ」と発音する人も少なくない。英語にも発音の揺らぎは結構ある。特に米語と英語の場合は結構違う。しかし、書き言葉では常に"Chicago"。そういうこともあるので、私はフォーマルな文章ではChicago(シカゴ)という書き方をするようにしている。

一つ謎なのが、「サンノゼ」。San Joséという地名は世界中にあるのだけど、なぜか San Francisco Bay Area の南にある最大都市の場合のみこう呼ぶようだ。コスタリカの首都をはじめ、他はスペイン語どおりの「サンホゼ」。

さらにもうワケワカなのが「ロス」。日本では Los Angels, CA, USAのことをこう呼ぶのだけど、これは完璧に日本だけ。しかし、この Los Angeles は英語でも「ヘン」。San Jose をスペイン語読みするならこちらも「ロス・アンヘレス」でないといかんのだが「ロセィンジェル」ですらなく「ロサンジェルス」なのだから。

もっとも、どこまで「現地表記すべきか」というのは、どこかで線を引かないときりがないのも確か。 서울 がいいか Seoul がいいかソウルがいいか、沈阳と書くべきか瀋陽と書くべきかシンヨウと書くべきかシェンヤンと書くべきか。最近は日本語でも看板などは日英中韓の四カ国語表記するところが増えてきてそれには大賛成なのだけど、市井レヴェル、もといレベルではどこまでやるのがいいか。 Москва́ や Αθήνα ぐらいでももう苦しいし、 תל אביב-יפו とか مكة المكرمة‎ ともなるとまずお手上げ(コピペですら難しい!)。とりあえずローマ字表記ぐらいか....

このあたり、学校で今どう教えているのか少し気になる。情報募集中。

Dan the Man with Too Many Scripts to Read