今年もこの季節がやってきた。
アルファブロガー・アワード 2007はじまりました!|新着情報|Alpha Bloggers「アルファブロガー・アワード 2007」を、本日2007年11月1日から2007年12月7日まで開催します。
本アワードは、現在のアルファブロガーの一覧に新しく追加するブロガー様をみんなで選ぶ、投票企画です。投票する対象は、事前に現アルファブロガーのみなさまからご推薦いただいた「ノミネートブロガー」からお選びいただく他、ノミネートブロガー以外でも自由に投票が可能です。
いい機会なので、未来のアルファブロガーだけではなく、過去のアルファブロガーについても少し考えてみたい。
アルファブロガー = 日経225?
一般名詞としての「アルファブロガー」は各自それぞれ異なるのだけれども、固有名詞としての「アルファブロガー」がalphabloggers.comの運営主体である「アルファブロガー運営委員会」が選定する一連のブロガーたち、というのは事実上定着したと言いだろう。私はそのうちの一名であり、今回も候補者の選定をお手伝いさせていただいている。
見ての通り「アルファブロガー」というのはDow 30とか日経225のように、特定の団体が独断で選定しているものではあるが、「世間」--Dow/日経は相場、アルファブロガーはblogosphere--の意見に耳を傾けつつ決めている。そしてどれだけ「世間」を納得させられるかが、「指標」としての価値を決めている。
よって、実際のアルファブロガーの認定と、私が「アルファブロガーはこういうものじゃないの?」という認識のずれをここで表明しておくことは、アルファブロガーという指標の価値向上に役立つと考える。
一つは、アルファブロガーの数。現在50名ほどがその認定を受けているが、私はこれではまだ少ないと思う。今回の選定でその数はさらに10名ほど増える予定のようだが、100でもまだ少ない感じがする。日経は225だが、256というのはどうか。
上場廃止はないの?
そしてもう一つが今回の本題。アルファブロガーというのは指標だと私は考えている。だとしたら、当然その指標に「組み入れる」べきブログがある一方、「外すべき」ブログもあるのではないか。こういった指標の「組み入れ銘柄」は時代を追うごとに増えていくものではあるけれども、それでも「入れる」ばかりではなく「出す」があった方が指標としての価値は向上する。
それでは、「外す」にあたっては何を基準にすべきか。品質?炎上係数?これらはどれを使っても門が立ちそうだが、門を立たせない方法が一つある。それが、最終更新だ。
ブログがこれまでのWebページと決定的に異なるのは、更新を前提としているということである。更新していないブログは「死んだ」ブログであり、「死んだブログ」が指標に入っていれば、指標の鮮度は当然落ちる。「外す」のであれば、これらの「死んだ」ブログであろう。
以下は、アルファブロガーリスト|Alpha Bloggersのブログの中で、3ヶ月以上更新もなく、かつ引っ越した形跡もないものである。3ヶ月というのは、blogosphereにおいて充分以上長い時間と思われる。1ヶ月ではさすがに短い。
- R30::マーケティング社会時評
- http://shinta.tea-nifty.com/nikki/
- 最終更新:2007年5月18日
- SNSの方に逝ってしまったようだ。
- Zopeジャンキー日記
- http://mojix.org/
- 最終更新:2006年10月10日
- どこへ逝ってしまったのだろうか。復活して欲しいところだが。
- Grip Blog
- Grip Blog
- 最終更新:2006年05月21日
- 泉あいさんは、現在は記者となっている。結果的に泉さんの試みは失敗したのではあるのだけど、ご本人にとっても社会にとっても実り多き失敗だったと思う。
- 絵文録ことのは
- http://www.kotono8.com/
- 最終更新:2007年02月20日
- ある意味「こちら側」の現実に「あちら側」が押さえられた一例。ご本人は健在のはずなので、これまた復活を望む。
また、ぎりぎり3ヶ月ではあるけれども、更新があやぶまれているものとしては
- 分裂勘違い君劇場
- http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/
- 最終更新:2007年08月22日
がある。
以上挙げたように、これらはどちらかというと私好みのブロガーのリストである。アルファブロガーのリストから外されようが残ろうが、私個人の好みはそれでは動かない。しかしアルファブロガーというものの性質を考えれば、これらは外す方向で検討した方がよいのではないか。
そうしたブログを収容するための、「殿堂」を作るというのもよさそうだ。
見ての通り、更新頻度で見た場合の「上場廃止候補」ブログの数は、アルファブロガー全体の1割を切っている。一般のブログの「立ち消え」率と比べたらよほど低いのであるが、それでも0ではない。今後年を経るにつれ、逝去してしまうブロガーも出てくることだろう。故人のWebサイトの扱いというのは、すでにあちこちで問題になっている。
ブログ、そしてアルファブロガーに関しても、「死」をきちんと扱えるようにしておくべきではないのだろうか。
Dan the Alpha Blogger
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