日本実業出版社第一編集部滝様より献本御礼。同時に滝様に私の連絡先を通知して下さったソフトバンク・パブリッシングの上林様にも御礼。

おかげで、マーフィーの法則、書評ブログ篇その2が出来ちゃいました。

スゴ本は、まとめ記事を出した後に献本される。

本書は、今年最も速く読了した本。何と一分を切っていた。私の速読術が凄いからではない。著者の段取り力が凄かったからだ。それだけでも、著者の段取り力の証明となるのではないか。

本書「頭のいい段取りの技術は、ブルーバックスの「[分かりやすい]三部作 」でも今ではおなじみとなった、藤沢晃治の最新作。「頭のいい」本が巷にあふれている昨今では食傷感を誘わずにいられないタイトルではあるのだが、本書はタイトル負けしていない。本当に、頭のいい著者だ。

目次
  1. はじめに
  2. 第1章 「段取り」とは一体なにか?
    1. 段取りのいい人と悪い人はどこが違う?
      • なぜ段取りが悪くなるのか?
      • 段取りの悪い人は「自己中」である
      • 段取りの正体は「サービス精神」
      • 夫婦間ですら「相手はお客様の気持ちが大切」
      • 「周りの満足度」を最大にせよ
    2. 段取り上手がやっている超シンプルな法則
    3. 「完璧な仕事」を目指す必要はない
    4. やるべきことはやる姿勢を持つ
    5. 「一万分の一」に備える思想
  3. 第2章 余裕を生み出す「予定・時間管理」の段取り術
  4. 第3章 仕事スピードが上がる「環境・情報整理」の段取り術
  5. 第4章 超効率アップ!「知的作業」の段取り術
  6. 第5章 できる人の「コミュニケーション」段取り術
  7. 第6章 「ゴチャゴチャ仕事」の段取りのつけ方・動かし方─実践編
  8. 終章 段取りの目的は人生を楽しむこと!

以上、目次は第一章だけ展開し、その第一項だけさらに展開した。これを見て何かお気づきではないだろうか。そう。本書は書籍というより、プレゼンテーションなのである。「モノがちがうじゃないか」と言うなかれ。本にしても売れるだけのクォリティが本書にある、ということなのだから。本書を献本下さった編集はは、本書の出来上がりを待ってから、「満を持して」そうしたそうである。本書は、そのままプレゼン術としても使えるのだ。

しかし、本書に本当に感心するのは、何のために段取るのかを正しく説明していることだ。第1章の目次をさらに展開したのは、そのことをお見せしたかったからだ。そう。段取りは自分のためにやるのではない。人のためにやるのである。段取りとは、「情けは人のためならず」の情けなのである。

重要なので、さらに本文も少し引用させていただく。

PP. 15

段取りの悪い人は、周りの人に自分の仕事のアウトプットが待たれているという意識が希薄です。人に待たれているという自覚がないので、本人にはプレッシャーになっていない。ですから、自分一人で処理し、完結すればそれで役割が果たせたと勘違いしているわけです。

いわば、「段取りの悪い人」の一つの特徴は、「自己中」〈自己中心的〉です。"自分さえよければいい"という近視眼的な感覚で仕事をしているわけです。自分の仕事で、次行程の人に「満足度を与えよう」という根本発想がない。

もうこれだけで拍手、である。マヂ手が痛くなった。

現在は講演者にして執筆者として著名な著者も、前職がプログラマーと聞いて、さらに納得。晒すプログラマーは、プレゼンも凄い。これはもう証拠だらけなので今更リンクするまでもないが、著者はさらにそれを本にしているという点で一枚上手。実にくやしうれしい。

段取り力に自信のない方、あなたに必要なのは本書です。段取り力に自信のある方、本書を最短時間で読んだ後、段取り力を付けて欲しい人に贈って下さい。あなた自身が説教するより効果があるはずです。

Dan the Selfish Facilitator