合州国のことではあるのだけど、日本でも共通してることがあまりに多いので。
Enjoy!
Dan the Lucky Entrepreneur
- 起業には大金が必要
不正解。典型的な起業には、$25,000程度しか必要ありません。この神話を信じていない人は、わずかな現金でもちゃんとビジネスを設計しています。モノも金も買う代わりに借りることもできますし、給与などの固定費すら、歩合給などを活用して変動費化できるのですから。
- ベンチャーキャピタリスト(VC)は起業の資金調達手段として適切
IT関連やバイオ関連でなければ答えはNoです。コンピューターのハードウェアおよびソフトウェア、半導体、通信、そしてバイオテクノロジー関連の合計は、VCの投資先の81%を占めます。うちVCの出資を受けた72%は、過去15年のどこかで出資を受けています。VCが出資する会社の数は、異h氏ねんにわずか3,000で、しかも起業段階の会社はこのうちの1/4に過ぎません。VCが実際に出資する確率は、わずか1/4000なのです。これがどれくらい低い確率かというと、あなたがシャワーを浴びている間に死亡する確率より低いのです。
- エンジェル投資家のほとんどは富豪である
もし「富豪」の定義が金融資産で100万ドル以上、年収で20万ドル以上(世帯所得なら30万ドル以上)ということであれば、答えはNoです。起業に対する出資者のうち、縁故者を除いても3/4は、SECの認定外です。実際、出資者の32%は、世帯所得が4万ドル以下で、17%はトータル年収がマイナスなのです。
- 借り入れでは起業できない
実際のところ、借り入れは出資より一般的です。連邦準備銀行の"Survey of Small Business Finances"によれば、起業歴2年以内の会社の資本の内訳は、53%が借り入れで、出資は47%です。起業家の多くは、実際には出資より借り入れを活用しているということです。
- 銀行が起業段階で貸すことはない
これまた神話の一つです。連邦準備銀行によれば、銀行からの借り入れは、起業歴2年以内の会社の資本の16%を占めます。16%というと低くきこえますが、これは債権者としては取引先(trade creditor)に続く二番目に相当し、他の借入先よりも大きく、友人や家族といった縁故者、エンジェル投資家、VC、戦略的投資家、そして政府といったところより大きいのです。
- 起業家の多くは見通しが明るい産業で起業する
残念なことですが、その逆が真なり、です。起業家の多くは、起業するには最悪の産業を目指してしまうのが現状です。起業家が選んだ産業と、衰退する産業の相関係数は0.77にもおよびます。これは起業家が目指す産業は、起業に失敗する産業である公算が実に大きなことを示しています。
- 起業後の成長を決めるのは、起業家の才覚であって起業先の産業ではない
自信を喪失させるようなことを言ってすみませんが、どの産業で起業するのかというのは、成長の可否に多大な影響があります。過去20年間では、コンピューターおよびオフィス機器関連がもっとも成長率の高い産業で、起業後4.2%もの会社が、Inc 500のリスト入りを果たしています。一方、ホテル業ではその割合はわずか0.007%でした。ある産業は、別の産業の840倍もInc 500のリスト入りする確率が高いということになります。成長に関して、適切な産業を選択するということより重要な要素は現時点では見つかっていないのです。
- 起業家のほとんどは金銭的にみて成功者である
すみません。これまた神話です。起業は莫大な富をもたらしますが、その富の偏在ぶりもまた膨大です。典型的な自営業の利益は、年間39,000ドルにすぎません。従業員より報酬の多い雇用者は、わずか10%です。典型的な起業家は、他で働いた方がずっと儲かるというのが現状なのです。
- 起業の多くは投資家の満足がいく成長をとげている
大外れ。国勢調査によれば、この国(合州国)において毎年起業される59万もの会社のうち、六年以内に年商1億ドルに達するのはわずか200社。西海岸のハイテク好きのエンジェルを満足させうる、年商5千万ドルだと500社。年商500万ドルでさえ、6年間で到達できるのは9,500社にすぎません。
- 起業は楽である
そんなことはありません。ほとんどの人は、起業までたどりつくことにすら失敗しています。起業してから7年後のキャッシュフローが、従業員として得るキャッシュフローを3ヶ月以上連続で上回っている例は、1/3しかないのです。
アメリカのこういうネタを紹介する時には
単位を日本のに直してくれると分かり易くて良いと思います