いいえ、写すものです。

Geekなぺーじ : メールを書くのか、メールを打つのか
さて、メールって書くものなのでしょうか?それとも打つものなのでしょうか?

といっても現代中国語の話ですが。

ケータイが日本以上に強いかもしれない中国でも、まだメールを「打」す人は少ないようで、ほとんどの人は「写」しているようです。以下の件数の違いにもそれが現れています。

ちなみに打つ場合、用例を見る限りほぼ必ず「手机」、すなわちケータイ端末経由のようでもあります。

ただ、これにはもう一つの理由も考えられます。というのも、中国人は音声通話の際にも電話を「打って」いるからです。この表現はめっさよく使うこともあってか、「リズムで学ぶ三文字中国語」にも登場します。

実はこのことから、中国ではそもそも比較的最近、すなわちプッシュ式の電話が登場するまで電話そのものが一般的ではなかったのではなかったのではと憶測しています。裏を返すと日本で電話は「かける」ものになったのも、ダイヤル式の頃にすでにかなり普及していたからです。

英語もそうで、「電話をかける」ときに最もよく使われる表現は"call"ですが、その一方"call"というのはあまりによく使われる表現なので、「電話」と特定したい時には未だに"dial"を使います。

どうもアフォーダンス絡みの動詞というのは、機能そのものよりもどうやってその機能にアクセスするかで決まってくるように思います。そのうち電話もメールも「かけたり」「打ったり」するものではなく、「思う」ものになるかも知れません。♪てっをーあっわせってみっつめっつだけっで〜

Dan the Blog Puncher