まだ3年残ってますが、記事は今出てしまっているので終風翁よろしく私も乗る事にしよう。

  1. 学校は学ぶ場所であって卒業証書を貰う場所ではない

    私の実家が全焼したのが、22歳の時でした。

    私はこれで学校をドロップアウトしたのですが、しかしそこで学んだ事はきちんと役に立っています。英語がきちんと使える事、Computer Scienceの基礎を知っていた事、そしてTCP/IPを実地で知っていたことは、その後「必殺技」になりました。

    その一方で、卒業しているか否かを仕事上問われた事はほとんどありません、というかゼロかも知れません。

  2. 投資は速くよりも早く

    これは実行できていたのでそれほど付け加えることはありません。ただし、何をどこに投資するかは時期によって変わります。

    金がなくて時間がない当初は時間を、時間がなくて金がなくなったら金を投資するのが基本です。

    どちらもない場合、時間の方を優先しましょう。

  3. 家は(借り|買い)直せばいい

    22歳から35歳までの間に、私は6回引っ越しています。その間に、一人暮らしが親子四人になっています。引っ越しは面倒ですが、そのたびに経験値は増します。引っ越す事を恐れないで。

  4. 予算内で生活をする癖をつける

    これはそのまま。貧乏生活も短くなかったので、厳しく予算を立てるのは頭ではなく体の仕事になっています。

    ただし、これは自分に対してだけ、人にはケチらないように。最悪なのがこの逆のパターン。

  5. どんなものでも交渉する技術を身につける

    これもそのまま。私にとって「勉強」という言葉はこのためにあります。「学習」は「楽習」なので、勉強よばわりしたくない。

    ちなみに、英語の negotiate という言葉の語源、 negotium は古代ローマでは仕事そのものを意味していたそうです。

  6. 健康保険は片時も手放してはいけない

    これは日本では(今のところ)は当然になっています。が、状況が年々厳しくなっているのはみなさんご存じのとおり。私もかつては政府管掌の健康保険に法人成した会社の名義で入っていたのですが、どちらも三割負担になったので国保に「ダウングレード」しています。

  7. 仕事は質、家庭も質が大事

    私の場合自営ばっかということもありますが、家庭も量にこだわる必要はないでしょう。家族を持ったら「家族サービス」しなきゃとならないから、家庭を持つのは避けようという人がいますが、それは哀しい誤解です。もちろん時間も取られますが、家事ですらアウトソース可能な現在、量にこだわる必要はないでしょう。

    1. 金持ちなんて気がついたらなっている

      重要なのは金を持っていることより、金の作り方を知っていることです。私は無一文になるのはこわくありませんが、無一文であった時の記憶を失うのは怖い。

    2. 手前で考えろ

      それが出来ていれば、マルチ商法に近づく事はまずないでしょう。

  8. 夫婦の価値観は違っていることが大事 -- いざというとき共通化できれば

    さもなければ、せっかく4つある目も二つになってしまいます。趣味や趣向は違っていて構わないですし、違っていた方が夫婦としての生活にも幅が出ます。

    重要なのは、決断において競合するときには、価値観をシンクロさせるということ。例えば家屋のような高額な買い物をするときに意見が割れてはいけません。

  9. 友人とのつながり -- 来る者は拒まず、去る者は追わず

    思えば、私は「友人」よりも「知人」に助けられてここまで来たように思います。もちろん「知人」が「友人化」するケースも多いのですが、常につきあっている「友人」だけではなく、イベントのたびにつきあいが生じる「知人」をおろそかにしないというのが、今後ますます重要になってくるような予感がしています。

    一つ付け加えたいのが、そういったつきあいにおいて「搾取されている」と思い込まない事。たしかに利益配分の際に相手の取り分の方が自分の取り分より多く見えるということは多々あります。しかしそこでの利益配分でごねすぎる人には、次の縁が途絶えてしまいます。

    利用されてなんぼ、ぐらいに思っておきましょう。

  10. 給料だけが報酬ではない

    私の場合、他に選択肢がなくて自営をはじめたのですが、自営をしていると、給与というのが報酬体系の氷山の一角というのは実によくわかります。スティーブ・ジョブスの年俸$1というのも、経営者にとっては別に驚きではありません。年給300万円の中小企業の経営者は、実際にはその10倍ぐらいのお金なら軽く動かせるものです。

    私が某社に入る際にも、きちんと「氷山の下」まで見積もりました。給与だけではとても自営を凍結するインセンティブとしては足りない。その上給与だと税率だって高いのですから、「手取り」はそれで減りました。それでも最終的にペイしたのはみなさんご存じのとおり。

  11. 与信をおこたるな、しかしとりっぱぐれにこだわるな

    与信を怠らない、すなわち相手に約束をまもるだけの力があるかどうかを見抜くのは重要ですが、一端与信を与えたら、必要以上に回収に拘泥しない方がいい。回収にかかる手間暇で次の取引を開始した方がいいのです。

    ただし、回収可能であればきちっと回収すること。あくまでしぶとく、しかし諦めるときいはすぱっと。

こうして見ると、22歳の自分にあえて言うまでないという感じもします。というか、22歳の時に驚くほど今の基礎ができているのだなと苦笑してしまいます。私の似顔絵は23歳の時に描いていただいたものですが、今と違うのは財産と白髪の量だけかい、という気すらします。

しかし、当時と今と徹底的に変わった事があります。それが、家族の存在。なので今の私が22歳の私に一つだけ言うとしたら、以下となります。

親となるのを、ためらうな

私が親となったのは、29歳の時。しかし現在の妻とは24歳の時には同棲していましたし、26歳の時には籍を入れていました。かれこれ5年も待たせたことになります。そして同年輩の方を見ると、子どもを早く作った方々の方が、なんというか、「成長」が速いように思われるのです。いわば私は「親学校」への入学を5年もためらっていたわけです。

親になると、自由が失われるという意見があります。確かに相対的自由すなわち「自分の時間に対して、拘束される割合」は大きくなるでしょう。しかし親になることで、持てる力はそれ以上に増します。その力が大きくなるので、「絶対的自由」、すなわち「自分の手に届くものごとの範囲」は大きくなるのです。

そもそも社会だの会社だのという仕組みが、相対的自由にあえて縛りをかけることで、絶対的自由を増すための仕組みであることを考えれば、家庭という最も基礎的な社会を利用しない手はないのです。

Dan the Husband of One, Father of Two

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