というわけでお知らせです。

本blogでダイヤモンド社の雑誌の定期購読のアフィリエイトを開始することになりました。

具体的には、「週刊ダイヤモンド」と「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」の二誌からのスタートです。先方からご提案があってすぐに意気投合したのですが、私なりに「提携」に至った理由をここで述べさせていただくことにします。

Amazonから買いにくい

たとえば「ハーバード・ビジネス・レビュー」の方は月刊誌ということもあってAmazonでも購入できるのですが、週刊ダイヤモンドは週刊ということもあって特集号のみしか買えません(その代わり「勝間特集」はじゃかすか売っているようですが)。書籍を扱うには現時点におけるベストのヴィークルであるAmazonも、いまいち定期刊行物にはなじんでいない。このニッチを埋めたいというのが両社共通の願いでした。

雑誌が死ぬには早すぎる

ある意味、雑誌というのはWeb化されていく世の中で最も割を食ったメディアです。単行本はむしろオンライン書店と新書ブームという、「二つのポータビリティ改革」のおかげで息を吹き返しているかのような手応えすら私には感じられますが、雑誌の方は今イチ「これでイケる」という手応えが得られていません。

それでも、まだまだ雑誌が最適であるシーンは多い。例えば図版。まだまだパソコンの解像度では足りない。私がこれまで「ナショナル・ジオグラフィック」だけは定期購読していた理由がこれです。

もう一つは、「読む道草」。Webはこの点でピンポイントすぎるのです。最近はサイドバーなどのおかげでWebも道草的な読み方が出来るところが増えてきましたが、本blogも含め、道草というにはあまりに関連性が高いリンクがやはり多く、「あれ?こんなもんがあったんかいな?」という「トーストを加えた女の子と道の角で思わずぶつかっちゃった」というような体験はまだ雑誌の方が長けているように思えます。

ということをここ半年ぐらい考えていて、「別に一誌とってみるかな」とうすぼんやり考えていて、しかしものぐさな私は諸事にかまけて具体的な行動を起こさないままいたところに今回のお話があったのです。まさに渡りに船でした。

ダイヤモンドによるWebへのとりくみ

しかしそれだけなら、どの雑誌でもよかったはずです。確かに今回のオファーは雑誌としてははじめて来たものではありますが、どの雑誌でも首を縦にふったかといえば答えはNoです。ダイヤモンド社ぐらいWebと真剣にとりくんだところでないと、単にバナーを張っただけで終ってしまうのは目に見えていたからです。

週刊ダイヤモンド最新号1冊購入・送料無料

実は週刊ダイヤモンド、Webから単品買いも出来るのです。ご存じでしたか?しかも送料無料です。ダイヤモンド社がいかにWebと真剣に取り組んでいるのかは、この一点からも伺えます

これは実に画期的なことで、本当ならもっと大声で宣伝したいのですが、書店との兼ね合いもあってなかなか大声は出しづらいとのこと。しかし同社がベストを尽くしている例としてこれ以上わかりやすいものはないので取り上げさせていただきました。

ストックを意識した紙面

なにもかもWeb化されていく時代にあって、紙の媒体に最も期待されているものはなんでしょうか。

私は、「ストック」だと考えています。WebにももちろんWikipediaのように、ストックとしての側面が大きなものもありますが、扱われている情報はフローが多いのも事実。逆にストックとしての情報伝達媒体としては、紙にもまだかなりの競争力がある。情報だけ考えれば紙にする必要がないblogが何百冊も本にされていることからもこれが伺えます。

「週刊ダイヤモンド」の作りを見ると、週刊でありながらストックとして使える情報が実に豊富です。未来永劫保存する類いの情報でこそありませんが、来週捨ててしまう情報でもなく、下手な新書よりも賞味期限が長い情報がもりだくさんです。オールカラーの紙面とあいまって、そう考えると同誌のコストパフォーマンスは驚くほど高いのです。

定期購読は、もっと活用されるべき

それでは、「必要が号だけつまみぐい」でいいではないか、という意見もあります。私もその口でした。しかし何が必要で何が不要かは、実際に見聞きしてみなければわからないというのもまた情報の本質。「読む道草」という側面を考えても、供給が絶えない購読形式というのはもっと注目されてしかるべきだとずっと考えておりました。実際、合衆国においては定期購読こそ雑誌の王道で、店頭売りこそおまけです。

日本がなぜそうなっていなかったかというと、一つは定期購読による割引がそれほど普及していなかったこと。単に安定供給を受けられるだけ、というのはインセンティブとしては充分ではないのです。

この点でもダイヤモンド社の雑誌は優秀で、1年購読でも5,000円引き、3年購読なら42%ものディスカウントを受けられます。

以上の理由をもって、今後は各号発売ごとにそれを書評するという形で、同社の雑誌を売っていく事になります。同社の各位、そして本blogのみなさん、よろしくお願いいたします。

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