そういえば「ハーバード・ビジネス・レビュー」の方も届いているので。

速報だと「週刊ダイヤモンド」よりも受けがいいとのことですし。

というわけで全体を眺めてみると、「雑誌名よりはやわらかいのだなあ」という印象。確かに表紙や目次は高級紙っぽいし値段もそうなのだけど、もっとMBAの教科書的なものを想像していた私には良い意味で裏切られた感じ。むしろ内容的にはライフハック的なものが多く、本当の競合誌は「エンジニアマインド」と感じられた。

今回の特集は、「リーダーシップ強化法」。しかし今回の特集の本意は、むしろ「チーム ハックス」に近い。あくまでチーム全体の生産性を高めるためのリーダーシップなのだ。

特に目を引いたのが、「一流人材の作り方」。サブタイトルに「反復練習がカギ」とあるように稽古の大切さを説いている。

P. 54
練習、チャンス、運の三拍子が揃って、一流人材が誕生する。いまだ多くの人々が、天才は生まれながらにして天才なのであって、後天的につくられるものではないと信じているが、このような幻想はもう捨てるべきだ。

「チャンス」と「運」の違いが記事からは読み取れなかったのだが、それはさておき記事の結論には禿同する。

いい意味で抱腹絶倒だったのが、日本版オリジナルの「立石一真ものがたり」。今月号は連載第九回なのだが、ここにのっている「カード式コンピューター・ローン・マシーン」の写真で腹筋崩壊。この機械に、こういう表示があるのだ。

電子頭脳による
現金自動販売機

現金を売るってどんだけ〜

もっともこの連載自体は、まじめな立石一真と彼が興したオムロンの伝記で、完結したら単行本化されるのだろう。今から楽しみだ。

Dan the Harvard Business Reviewer