週刊ダイヤモンド紹介も第四回目。今のところなぜか週刊ダイヤモンドよりもハーバード・ビジネス・レビューの方が売れているというちょっと不思議な報告が上がってきましたが、今回の特集は、全労働者必見です。特にロスジェネ世代は必携です。

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働き方格差

サブタイトルに生涯賃金ギャップ「二億円」の不条理、とあります。上は20-59歳を生涯正社員として働いた男性の場合で2.32億円。下が30歳で寿退職してその後は専業主婦の場合で0.30億円。ずいぶん煽っているな、と思いきや、差ではなく比で見れば7.73倍。これでも煽っていない方なのです。

今回の特集の特徴は、コラムの質量。「異見あり!」ということで以下の方々が異見をよせております。以下、敬称略。

特に赤木ファンに見逃せないのは、今回は肖像写真がついていること。うん。いかにもな面構えでいらっしゃいます。

現在の雇用状況をさまざまな角度から分析した今回の特集は、今までの特集の中で一番読み応えがありました。しかしそれと同時に、本誌、に限らずサラリーマンが雑誌記事を組むと何を見落とすのかというのもわかりました。

それは、自営業者の存在。わずかに個人請け負いの形で触れられてはいますが、実は雇用形態内格差が最も激しいのがここ。ワーキングプアどころか経費を差し引いたら手取りがマイナスの人もいれば、億円プレイヤーもいるのがこの世界。なぜか本誌にはインディペンデント・コントラクター(IC=独立業務請負人)が「米国には約900万人いる」という数字しか出てきませんが、日本はどうなのか、一自営業者の私としても知っておきたいところです。というわけでぐぐって見つけたのが、以下。ちょっと古いのが難点ですが、トレンドはつかめます。リンク先に.xlsなファイルも転がっていたので、グラフにしてみました。

中小企業庁:付注3-3-8 自営業者数の推計(民営、非一次産業)より作成
soho-japan-1990-2003

こうして見ると、減っているとは法人、個人合わせて700万。人口比で行けば合州国以上のSOHO大国のようにすら見えます。しかも、個人は減っていても法人は増えているのです。これが何を意味するかといえば、「うまく行っている自営業者は、むしろよりうまくやるようになっている」なのではないでしょうか。法人化する場合、売り上げが一定以上ないと損をしてしまうので。

この点は将来別個に特集して欲しいところでもあります。無視するにはあまりにも多いですし、なぜ個人が減り、法人が増えたかのより詳しい理由も知りたいところですし。

その他

大阪府vs大阪市の「競争の無駄遣い」も良記事だったのですが、第一特集を紹介したところで私が電池切れ。残りは本誌で直接確認してくださいませ。

Dan the Self-Employed