こう書房編集長梶原様より献本御礼。
今までの岡野節の中では、文句無しに一番の出来。岡野雅行ファンなら必読。岡野雅行の本をまだ呼んだ事がない方は、他は忘れて本書を入手すべし。
本書「学校の勉強だけでは飯は食えない!」は、世界一の職人との呼び声も少なくない、職人岡野雅行が、43の質問にガチで答えた一冊。
目次 - こう書房 - 書籍詳細より- 「人間関係のカラクリ」がわからないキミたちへ!
- 「自分の夢のかなえ方」がわからないキミたちへ!
- 「どんな仕事についたらよいか」がわからないキミたちへ!
- 「成功するためのプラスα」がわからないキミたちへ!
- 「アイデアの出し方」がわからないキミたちへ!
- 「人生の壁の乗り越え方」がわからないキミたちへ!
実のところ、「岡野本」に書いてあることというのは、いずれも変わらぬ同工異曲ではある。その同工異曲ぶりは、養老孟司に勝るとも劣らない。なのに飽きずに読んでしまうのは、手で培った言葉の、力強さの賜物なのだろう。
そうやって得た言葉というのは、実は本よりも音声、音声よりも実物の方がインパクトが大きい。本書が数ある岡野本のうちのベストとなった一番の理由というのがここにある。本書は「不特定多数に書かれた」本ではなく、「質問者のガチな質問に、岡野雅行がガチで答える様子を横から見ている」という形になっている。それだけに臨場感が違う。
あくまで言葉が欲しいのであれば、「あしたの発想学」でも充分だ。しかし雰囲気までつかみたかったら、本書の方がいい。読者がとる姿勢は、前著は「岡野雅行が書いた本を読む」だが、本著は「岡野雅行の話に耳を傾ける」だからだ。
本書がもう一ついいのは、岡野雅行のみならず、従業員と奥さんの写真も登場すること。これが実にいい顔をしているのだ。特に本書の末尾を飾る、若かりし頃の岡野夫婦の写真と、最近の写真は見物である。後者の方が、だんぜんいい顔をしているのだ。
いい男も、いい女も、本当にいい者というのは、本人だけではなくまわりもいい男女にしてしまう。
どんなメークアップでも作れない、経験の積み重ねにしか築けない笑顔が、そこにある。
年を取る、というより年を重ねることが楽しくなる一冊。
Dan the Middle-Aged
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