その無謀な人々に任せていたのは誰か?
大西 宏のマーケティング・エッセンス:年金制度-間違ったことを正しくやろうとする愚 - livedoor Blog(ブログ)これだけ問題になっているさなかに、実務能力もなく、きちんとしたチェックも効かない社保庁、またそれを監督している厚生労働省とはなになのでしょうか。こんな人たちに、また組織に保険制度を任すことは、あまりにも無謀というものです。
我々である。
我々、ではあるのだが、我々の誰に対してどれだけ良い仕事、あるいはろくでもない仕事をしてきたか、となると「それぞれの我々」によって大きく異なる。
で、誰に対して、ということであれば、上の世代に対しては政府も官僚も比較的いい仕事をしてきたといえる。だからこそ、下の世代が年金未納を通じて「オレたちの勘定でいい仕事をするのはいいかげんにしてくれ」と抗議しているのだ。
このことを見つけたのは、私ではない。阪大の大竹文雄である。彼が週刊東洋経済に書いたA4一ページの論文、「年金未納は若者の逆襲」は、ありがたいことにPDFで公開され、Google CacheにそのHTML版が上がっている。
余談であるが、この件に関して著者のblogにTBしようと関連記事を探したのだが、残念ながら見つからなかった。代わりに「大竹文雄のブログ: 「こんなに使える経済学」の新聞書評」の方にTBさせていただく。「こんなに使える経済学」、第2刷以降は私が「404 Blog Not Found:アンソロジーは目次が命 - 書評 - こんなに使える経済学」で指摘された目次問題も修正されており、実にいい感じである。
閑話休題。これがその論文の要旨である。
年金未納は若者の逆襲 - PDF/HTML公的年金改革論議から政治家の国民年金の未納問題が大きな注目を浴びている。背景には若者を中 心とした国民年金の未納問題がある。そもそもなぜ国民年金の未納は「問題」なのか。仮に、年金保 険料を納付しないと、その分の年金が受給できないか減額されるだけであれば、他人に迷惑をかけな いはずである。また、どうして最近になって国民年金の未納率が上昇してきたのだろう。
大竹は、ずばり核心を突く。
しかし、未納者に対する罰則を強化することは根本的な解決にはならない。
問題の本質は、生まれたタイミングによって公的年金の収益率が大幅に異なるという不合理なねずみ講型の公的年金制度にある。
しかし、最初から平均寿命を正確に予想できた団塊の世代が、より若い世代から所得移転を受けることは正当化できない。
いずれにしても団塊の世代以上の年齢層の人々の既得権を崩さないかぎり年金改革は不可能である。これは、政治的には難しい。最も人口の多い層の既得権を崩すのである。そういう改革案を出した政党が選挙で痛い目に合うことは確実である。
既得権を崩すことを政治に頼れない若者は、フリーターになって国民年金を未納にすることが、公的年金破綻の時期を早めることをよく理解しているのではないか。国民年金未納は既得権世代に対する若者の逆襲なのである。
以上を踏まえて、以下をもう一度見てみる。
大西 宏のマーケティング・エッセンス:年金制度-間違ったことを正しくやろうとする愚 - livedoor Blog(ブログ)年金は基礎部分を税で徴収するのがもっとも効率的で安定します、それに反対する理由がどこにも見つかりません。
今の「ねずみ講方式」のままで、基礎年金部分を税で徴収するというのは、早い話、既得権世代の若者の逆襲を封殺することに当たる。若者の視点からすれば、基礎年金部分の税金化(すでにある程度なされている)というのは、賛成する理由がない。今なら未納という形で意思表示が出来るのに、その機会さえ奪われようとしているのだ。
年金に関する本当の問題は、大竹も指摘しているように現在の年金がねずみ講方式になっていることにある。それに比べれば記録がどうしたというのはあくまで事務の問題であり、本質的な問題と比較すれば委細である。むしろ事務の問題が発覚したことで本質的な問題は多忙を理由にスルーされるのだから、上の世代にしてみれば実にありがたい話なのではないか。
Dan the Taxpayer

ブログいつも楽しみによまさせていただいています!これからもよろしくお願いします
寿命さん、
寿命さんのおっしゃるねずみ講はpyramid schemeで、
ブログ内のねずみ講はponzi scheme
かな、と思います!厳密にはponzi schemeはねずみ講というべきではないのかもしれませんが。。。日本語だとどっちの意味でも使うようです。