日経BP出版局編集2部の岩田様より献本御礼。

747 ジャンボをつくった男
Joe Sutter / Jay P. Spenser / 堀千恵子訳
[原著:747: Creating the World's First Jumbo Jet
and Other Adventures from a Life in Aviation]
1969年という年に生まれた二つの発明は、世界のありようを根底から変えた。
一つは、インターネット。あなたが今この記事をそこで読んでいるのは、それのおかげ。RFC 1 (rfc1) - Host Softwareが世に出たのは、同年4月7日だった。
そして、もう一つが、本書の主人公にして本書の著者の「娘」、ボーイング747が初めて離陸したのは、同年2月9日だった。
本書「747 ジャンボをつくった男」は、その747の生みの親--正確にはその生みの親の一人--である著者による747開発の物語。著者のSutterは、747の開発責任者その人である。 目次 - 日経BP書店|商品詳細 - 747 ジャンボをつくった男より
- まえがき
- 第1章 気がつけばいつもそこに
- 第2章 大学と戦争
- 第3章 ダグラス、ボーイング、そしてストラトクルーザー
- 第4章 ジェット機時代
- 第5章 747のリーダーに
- 第6章 巨人、その姿を現す
- 第7章 首も覚悟で
- 第8章 主翼と重量に一大事
- 第9章 747、ついにお披露目
- 第10章 空へ
- 第11章 世界を塗り替える
- 第12章 新たなる任務
- 第13章 チャレンジャー号の悲劇
- 第14章 顧問としての第二の人生
- あとがき
- 解説 松浦晋也
もし747がなかったら。世界はどうなっていただろうか。少なくとも「フラット化する世界」はなかったはずである。インターネットだけでは、世界はフラットにならない。いや、そのインターネットが今の形になる過程において、インターネットを築いて来た人々が何度これに乗って大洋を横断したか計り知れない。ジャンボジェットなしには、インターネットも育ちようがなかったのだ。
747は、ヒトとモノの移動の意味を変えてしまった。そしてインターネットが情報とカネの移動の意味を変えた。この二つが揃ったことで、ヒト、モノ、そしてカネのどれにとっても Ain't no mountain high enoughとなったのだ。
747の功績は、とても一冊の本に書き切れるものではない。それがたとえ彼女の父であっても、だ。本書を読むと、それがよくわかる。著者は彼女がここまでの大物になるとは予想だにしていなかったのだ。本書にとっての747は、あくまで「娘」、すなわち航空機、旅客機としての747であり、フラット革命のアイコンとしての747は本書のカヴァーするところではない。
しかし当然のことであるが、「ただの」旅客機としても747はすごい。6mを越える胴体直径。それが可能とした座席の二列配置。ライト兄弟の初飛行距離より長い全長、そして最大離陸重量300t(-400なら400t以上)を越える巨体が、日本の国内線であれば500名以上の乗客をのせて、時速1000kmで飛ぶ。世界最大の旅客機の地位こそエアバスA380に譲り、かつて彼女の独擅場だった大洋横断便も徐々に777やA330のような双発機におきかえられるつあるが、そのコンセプトのすばらしさは生誕38年の今なお通用し、最新鋭の787のエンジンを搭載し、全長を伸ばした(全長ならA380より長い!)747-8が控えている。
その747プロジェクトを著者が任されたのが1965年。たった4年弱でこれを設計図から飛行機にしたというのは、本書を読んだ後でさえ信じがたい。今では名物となった、I-5(西海岸を北はSeattleから南はSan Diegoまで縦貫するフリーウェイ)をまたぐEverettの工場すらまだなかったのだ(日本でも首都高湾岸線が貫く羽田空港で似たような体験ができるが、あれは一生忘れられない)。アポロ計画もめちゃ速だったが、747の開発もそれに全く劣らない。RADとは、Rapid Application Development ではなく、Rapid Aviation Development だったのだ。
747がこれだけ短期間で設計できた理由を、世間はC-5計画でボーイングがロッキードに負けたことによる、けがの功名だと言う人がいる。恥ずかしながら私もそう思っていたのだが、著者ははっきりそれをガセビアと否定する。
P. 133米空軍のC-5受注競争で、私の新型機ボーイング747が得たものと言えば、高バイパス比の巨大なエンジンだけだということをひと言申し添えておきたい。巷では、ボーイング社は競争に敗れた軍用のC-5案を生かして民間用の747を設計したという、まことしやかな憶測がさんざん書き立てられている。しかし、747はC-5とは関係ないまったくのオリジナル設計なおだ。
し、失礼しましたm(_._)m。このパラグラフを見るためだけでも本書を読む価値がある。
私はこの747と同い年だ。だからというわけではないが、私にとって747というのは「ただの旅客機」ではない。「メカ好きの男の子」という要素を引いてもなお、747は特別な存在だ。彼女が私を、私が払えるほど安く運んでくれなかったら、私がTCP/IPを知ることもなく、仮に知っていたとしてもそれを必要とする顧客に出向くことすらなく、よって今の私はなかった。747は、私の「恩機」なのだ。
そんな彼女の父に、改めて感謝しておきたい。
Somebody told her that there was a place like heaven
Across the water on a 747
Year We're living in, in a modern world.-- Calling America (最後の曲)
Dan the Frequent Flyer

まずは貴サイトの主旨や内容とは関係ない書き込みで申し訳ありません。
ですが”アラシ”でもなく”迷惑メール”のつもりもありません。
「人権擁護法案」というのをご存知ですか?
今まさに法律となるべく進められている法案です。
これがもし通れば
ある特定の委員会が「差別」と感じれば、誰でも簡単に捕まります。
その「差別」と感じる理由が明確でなく、その委員会の意図次第で行えることが問題なんです。
貴サイトにも当てはまります。なぜなら、何が「差別」に当るか基準があいまいだからです。
「人権擁護法案ポータルwiki」
http://wiki.livedoor.jp/pinhu365/d/FrontPage
の、サイトにもっと詳しく、そしてどれだけ危ない法律かが書いてあります。
場違いな書き込みであることは重々わかっています
が、危ない法律が出来つつあることの恐怖の為に行っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。