おいおいいくらなんでもそれは安すぎでしょ?
livedoor ニュース - [国立がんセンター]麻酔医が相次ぎ退職 手術にも支障土屋院長によると、退職の主な理由は、待遇の良い民間病院や都立・県立病院への転籍だ。同病院の職員は国家公務員で、30代の中堅医師の場合、給与は年間700〜800万円程度。一方、都立や県立病院は1000万円台、民間病院なら1000万円半ばから数千万円になるという。
外科医、産科医、小児科医、麻酔科医というのは日本では「報われない医科」の代表みたいになっていますが、しかし太平洋を渡ると事情はがらりと変わります。
Physicians and Surgeons - Table 2. Median compensation for physicians, 2005. を邦訳| 専科 | 経験2年以下 | 経験1年以上 [直訳] | |
|---|---|---|---|
| 麻酔科 | $259,948 | $321,686 | |
| 外科(一般) | $228,839 | $282,504 | |
| 産婦人科(一般) | $203,270 | $247,348 | |
| 精神科(一般) | $173,922 | $180,000 | |
| 内科(一般) | $141,912 | $166,420 | |
| 小児科(一般) | $132,953 | $161,331 | |
| ホームドクター(産婦人科除く) | $137,119 | $156,010 |
見てのとおり、小児科を除けばキツい医科ほど高報酬となっています。日本では医科による差はあまりないのでしょうか?
もっとも、かの国は日本とは反対の事由、すなわち医療が高すぎて医療崩壊を起こしている現実は、ルポ 貧困大国アメリカも指摘しているとおりです。そのまま真似るわけには行きませんが、少なくとも必要な科に必要な医師を配分するという観点では参考になるのではないでしょうか。
ちなみに、www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/dl/s0206-5b.pdf (HTMLバージョン)によれば、日本の全医療費に占める人件費の割合は「5割で安定している」とのことですが、表を見ると徐々に下がっているのが気がかりです。
Dan the Impatient Patient
この本によると、その崩壊の主な責任は、医療行政の問題にあると指摘しています。つまり、医療費など年間2200億円削減のしわ寄せを、地域の医療現場に押しつけているとのことです。
このような、一開業の方々を含めて、現場の医療関係者から様々な議論が巻き起こってくることを期待したいところです。
『医は仁術か算術か―田舎医者モノ申す』(定塚甫著・社会批評社・1500円)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shakai/top/80-9.htm