著者本人より献本御礼。
つい先ほど宅配便にて到着。早速読了。
これは素晴らしい。
もし今の私に部下がいたら、全員にこれを配る。
本書「愛され社員になる!」は、「愛されコンサルタント」である藤沢あゆみが、どうすれば仕事仲間として愛されるかを、自らの経験をもとにまとめた一冊。ちなみに「愛されコンサルタント」とは、「どうすれば愛されるかを指南する人」かつ「愛されているコンサルタント」という意味である。
目次 - 日本実業出版社 -「愛され社員」で行こう!より- プロローグ・愛されなかったわたし
- 第1章 チャンスの女神が微笑む「愛され社員」とは?
- 同僚は応援できるビジネスヒーローを待っている - ダイヤモンドの法則
- 愛されればきっと評価される - 出すぎたクイは打たれない法則
- あなたはその仕事に本気でぶつかっていますか? - 熟成ワインの法則
- 愛して社員と愛され社員の大きな違い - 持ち場に戻れの法則
- 愛され社員はもらい上手 - ウケ×ウケの法則
- 半径1メートルで決まる、あなたの愛され度 - リモコンの法則
- 「愛され社員度」をサクッとチェック! - 責任持ち回りの法則
- ピンチのときにこそわかる、あなたの「愛され社員指数」 - ピンチはチャンスの法則
- 第2章 人もチャンスも引き寄せる「愛され社員」になる!
- まずは信頼される「頼まれ社員」になろう! - 雑用わらしべ長者の法則
- 「また、あいつにやらせてみよう!」は期待に応えるチャンス - 105%の法則
- デキそうなのも実力のうち - デキそう社員の法則
- 上司と嫌味なくお近づきになる魔法の言葉「ファン宣言」 - 好意先渡しの法則
- 仕事のライバルになっても、心のライバルにはなるな! - 混ぜるな危険の法則
- 失敗しても許される人にはそれなりの理由がある - いい加減の法則
- 愛されるには自分から強引に空気を変えよ! - ライトアップの法則
- 相手の「愛されポイント」を瞬時に見つけてひと目ぼれせよ! - 1ポイントラブの法則
- どうしても「愛されポイント」を見つけられないときの究極の作戦 - みんな大好きの法則
- あなただけの「愛されキャラ」の見つけ方 - 合わせ鏡の法則
- 愛されキャラ別、さらに愛される極意 - 階段昇り降りの法則
- 第3章 同僚に愛される話し方、愛されない話し方
- 人と人の間にある自動ドアはひとつずつゆっくり開ける - 逆自動ドアの法則
- 同僚が機嫌よく動くひと言、やる気をそがれるひと言 - 横から目線の法則
- すべてをぶち壊す恐怖の地雷ワード - 後出しじゃんけん厳禁の法則
- なぜか相手ともめるとき、そのひと言に愛はありますか? - ひとコマ戻れの法則
- うわべの返事は0.1秒で見抜かれる - 目ヂカラビームの法則
- 笑顔持続力で心をわしづかみ - 真心1秒の法則
- 相手の目を見ないのはNG、でもじーっと見るのもNG - リアクションチャージの法則
- メモしてもいいですか? は魔法の言葉 - 取材記者の法則
- 相手の話を聞けば必ず自分の番がやって来る! - 予告編の法則
- 自分の「心のクセ」がわかるとどんな話でも楽しくなる - バリューセットの法則
- どうしても興味が持てないとき、どうすればいい? - カウンターの法則
- 第4章 同僚に愛されるふるまい、愛されないふるまい
- 愛され社員はほどよい空調になれる人 - 逆KYの法則
- いい感じとやな感じの分かれ目 - いない人は味方につけよの法則
- ほめているのに上から目線? - 気持ち1%の法則
- 殺伐を右から左に受け流すテクニック! - 裏番組の法則
- 伝われば、相手は自分から動く - ゴール設定の法則
- 女性に好かれる愛されテクニック - わかって感の法則
- 男性に受ける愛されテクニック - サポーターの法則
- 愛されるふるまいはタイプによって使い分け - ビジネスタイプの法則
- 第5章 お客さんがまた会いたくなる「愛され社員」の秘密
- いい噂が広がり、社外にもファンができるコツ - ハッピー添付の法則
- お客さんがあなたの味方になる瞬間 - 商品よりも愛を売れの法則
- また来てねと笑顔で言われるテクニック - キメ・ヌキ・キメの法則
- 嫌がっているお客さんには笑顔で話しかける - 陽だまりの法則
- プライベートで飲もうと言われますか? - ここだけの話の法則
- お客さんは商品を愛している営業マンから買いたい - 売る前にお客になれの法則
- 愛のある営業とは、わき上がる抑えられない気持ち - ちょいオカンの法則
- 愛され営業マンは、私を愛してくださいと伝える - カリスマホストの法則 売れっ子キャバ嬢の法則
- 第6章 同僚も上司もみんな「愛され社員」にしてしまおう!
- 同僚も愛され社員にして仕事を楽しもう! - 愛され社員クローン化の法則
- 愛され社員が、「愛され上司」を作る! - オセロの法則
- 愛され社員のバックにはいつも「愛されチーム」がある! - 1秒で売れるチームができる法則
- 愛され社員が「愛されカンパニー」を作る! - 小は大を変えるの法則
- 第7章 「愛され社員」をさらに極めて、200%愛される人になる!
- とにかくいつでもすべてに愛を返す! - 愛は質より量の法則
- 意味もなく当たり散らされたら、さぁどうする? - 吸いとり紙の法則
- 面倒を持ち込まれるときが愛されどき - 頼り愛の法則
- トラブルは起こるべくして起こる - 怒りは怒りを呼ぶ法則
- どうしても愛されないときにはどうすればいい? - 執行猶予1カ月の法則
- 続ければなれる、愛され社員養成ワード90! - 山登りの法則
- win‐winではなく「love‐love」の関係で行こう! - love‐loveの法則
- あなたは自分を愛していますか? - 愛され社員になる絶対法則
- エピローグ・ずっと愛されるあなたへ
- おわりに
なぜ私がここまで本書を推すかというと、「本blogがなぜ愛されているか」「本blogにこれ以上愛される余地があるか」という設問に本書がほぼ全て答えていたからだ。
自分で言うのも気恥ずかしいことではあるけれど、本blogが愛されているというのは数字を見ても疑いようがない。12万を越えるはてブ、7000を越えるLivedoor Reader購読者、月間100万を越えるPV....これで愛されていないというのは、謙虚を通り越してイヤミであろう。
そこまで持って行く過程で得た知見が、なぜか本書にはまとめてある。ヤラレタ。
しかし、カップルや家庭ならとにかく、仕事上でも「愛」というのは必要なのだろうか。
20代の私であれば、「バカか」のひと言で一蹴していたかも知れない。
しかし、今ならはっきりと言える。「愛なきところに仕事なし」、と。
それでは、愛って何だろう?
哲学的かつこそばゆい疑問であるが、この設問に対し、最近やっと言語化に成功したのでここで披露することにする。
Love = Favor to the Unknown
赤子は母親を無条件で愛する。たとえ母親が「「堕ろしとけばよかった」と考えたことがあるとしても。母親もよほどのことがない限りその子を愛する。たとえその子が将来金属バットで彼女を殺す可能性を秘めていたのだとしても。
赤子は母親を知らない。にもかかわらず、いやだからこそ母親を愛する。赤子は、何も教えられなくても、「愛」は知っているのだ。もし愛を知らないのだとしたら、母親を愛することもなく、そして母親を愛せない赤子に待っているのは死である。長ずるにつれ、愛の対象は母から世界へと広がって行くが、その過程においてもさまざまなものを愛し、そしてさまざまなものに愛されながら人は育って行く。
愛、それは我々が最も最初に持っている「知恵」であり、それゆえに最も根源的な「知恵」なのである。
「未知なるものへの好意」という定義は、「好き」と「愛」の違いをも見事に説明している。「好き」と「愛」の違いは、未知にある。買って知ったるものでも「好き」ではいられるが、勝手が分かると「愛」は弱まる。これはもう夫婦関係から仕事まで一気通貫で共通している。
この愛の定義はまた、現在私が知る限り最も科学的なものでもある。今は亡き松本元による定義が、まさにこれだった。
人は、未知のものであれば何でも愛することができる。しかし、愛されるのは基本的には人からだけだ。「基本的に」といったのは、ペットなどもおそらく含まれるからだが、要するに愛を交換する、すなわち「両思い」が成立するには、相手が人でなければいけない。逆に人であれば、恋人でなくても愛されることはできる。
そして、ビジネスとは、人と人とのやりとりである。
これほど愛が要求されること(business)もないのである。
しかし、愛とは気恥ずかしいものでもある。これもまた「未知」で説明がつく。人前で愛を語るのは、「知らぬ」ことを公にしているからなのだ。知の質量が問われる現代社会、ましてやビジネスの世界で愛を語るのことに恐怖を感じるのは実はとても自然なことでもある。
「愛って気恥ずかしい」、そういう人こそ本書を読んで欲しい。
愛される人というのは、自らの無知を認めて受け入れられる人でもあるのだから。
17位で終了。ビジネス書初挑戦、応援ありがとう! - 藤沢あゆみのやれる!ブログ - 楽天ブログ(Blog)トップ10には届きませんでしたです。
いやいや、まだわかりませぬよ。未来は誰にもわからぬもの。そう。未知なるもの。だから愛の対象となりうるはず。
これだけ言っても恥ずかしい?そういう方は本屋で買う時にはカバーをかけてもらいましょう。でもここから買えば恥ずかしい思いはしないですみますヨ:-)
理解しなくても、愛することは出来る。理解されなくても、愛されることは出来る。
なんとすごいことだろうか。
Dan the Blogger with Love
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