では、何を規制すべきか。

失業が生み出すもの - FIFTH EDITION
政府におかれましては、きちんと労働市場の問題について取り組んでください。また、この間みたいな、官製不況の原因になるような規制をつくらないでください。

「何も規制すべきでない」も含めて考えると、どうも労働時間が最も適切なのではないかいう思いがますます強くなってきている。

「日雇い派遣」禁止して「日雇い」はどうするの? - 池田信夫 blog
だから直接雇用を増やすために必要なのは、正社員の雇用コストを非正規社員の2倍にしている社会保険などの義務を廃止し、解雇要件を法的に明確化して司法による事実上の解雇禁止をなくし、正社員と非正規社員の差別を撤廃して労働需要を増やすことだ。

確かにこれだと労働需要は増える。

しかし、労働者需要がそれに従って増えるかというとかなりの疑問がある。むしろ正規、非正規を問わず、特定の社員に労働時間が集中することが避けられないのではないだろうか。「社員は増えたけど過労死は増えた」ではそれこそシャレにならないではないか。

椅子の種類が平等になっただけでは、そこにしがみつく者は減らないのではないだろうか。

ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」 P 56.
一方、なぜ、日本人がサービス残業も含めた長時間労働をしてしまうかというと、正規雇用の従業員の多くが実力以上に給料をもらいすぎていることが多く、保険仕事のための残業を断って職を失うことを恐れているためだと私は思っています。

「保険仕事」が何を指すのかは同書を読んでいただくとして、その保険仕事を断っても職を失わずにすむための力がフレームワーク力だ、というのが同書というより著者の首尾一貫した主張なのだが、その一方、自らの居場所を用意できるものは、どれだけ皆ががんばっても二割だというのが実感でもある。残り八割に居場所を用意するにはどうしたらよいか。

椅子の数が増えることは、残念ながら期待薄だ。雇用規制が緩和され、正社員の椅子の座り心地が多少落ちたところで、非正規社員の椅子の座り心地がよくなる公算は低い。

だとしたら、各自が椅子に座る時間を短くする方がよいのではないか。

これをやったのが、オランダである。

NED-WLT : 長時間労働者の日蘭比較
この度、長時間労働者(週あたり50時間以上働く人)の国別比率を示した興味深い調査結果を掲載されているサイトを見つけました。そこのサイトのデータを基にさせて頂き、日蘭とその他リンクさせていただいている方々の在住されている国を取り上げて比較グラフを作成してみました。

オランダの労働者の平均労働時間は、図録▽労働時間の推移(各国比較)によると年間1400時間を切っている。それでいて、

NED-WLT : 長時間労働者の日蘭比較
労働時間は少ないながらも国際競争力や国民一人当たりのGDPなどは決して低くありません。

となっている。「日本でそれが出来ない」というのは、日本人はオランダ人に劣ると言っているに等しい。

こういうのも何だが、自分で椅子を自作できる人は、そのままでいい。そういう人まで国がちょっかい出すべきではない。私の「労働時間」はオランダ人をさらに下回るがそれでもよろしくやっている。が誰もがそういうわけに行かないことも私は知っている。

問題は、「並」の人々をどうするかなのだ。彼らに「椅子を作れ」というのは酷である。しかし「共有している椅子だから、時間制限はありますよ」というのであれば納得しやすいのではないか。

週32時間、年間総労働時間1400時間という規制を導入してしまっていいのではないか。

それ以上働きたかったら、起業すればよいのである。

それが定着すれば、ホワイトカラーエグゼンプションも導入しやすい。ホワイトカラーではなく、エクゼグティヴエグゼンプション、エグエグということになるが。

404 Blog Not Found:ヒト、モノ、カネより大切なもの
とは、居場所、なのではないだろうか。

居場所が足りず、そしてすぐに増やせないというのであれば、居座りをなくすに限るのではないか。

Dan the Self-Employed