先週号に引き続き、今週も特大号。
使える経済学
今回は、経済学者による経済FAQ。答えているのは以下の先生方。
- 原油価格はどこまで高騰する? - 岩間剛一
- 小麦・トウモロコシ・コメは足りない? - 神門善久
- スタグフレーション 日本は襲われるか? - 飯田泰之
- サブプライム問題は収束したか? - 小幡績
- 北京オリンピック後も中国の絶好調は続く? - 丸川知雄
- オバマ大統領で米国はどう変わる? - 藤原帰一
- "温暖化サミット"何が決まる? - 前田章
- 日本でも貧困が深刻なのはなぜか? - 山田昌弘
- 消費税はぜったい上げなければダメ? - 土居丈朗
- ファンドはなぜ日本の会社を狙う? - 光定洋介
納得行く答えもあれば、それはどうかという答えもあり。各自判断していただきたい。ここでは、「消費税はぜったい上げなければダメ?」のみつっこみ。
「社会保障費増大で財政破綻寸前 消費税アップはやむなし」とあるのだけど、そもそも財政破綻寸前まで借金を重ねたのかを考えれば、これは下の世代ほど「はいそうですか」とは言えないだろう。そもそも負のストックである国債をフローである消費税で何とかするというのが疑問である。
土居先生もそのことは承知してはいる。
P. 73一説には、低所得者層の貧困問題が浮上しているなかで、幅広い層から徴収する消費税は格差を助長するという意見があります。だとするならば、好決算の企業(法人税)や富裕層(所得税)から多めに税金を徴収すればいいではないかというものです。ところが、彼らは税率を上げられた途端に、海外へ脱出してしまい、異国で税金を支払うようになります。
ここまでは、私も賛成だ。
しかし、なぜここに相続税が出てこないかが理解できない。これに関しては今までさんざん書いてきたのでここでは繰り返さない。「site:http://blog.livedoor.jp/dankogai/ 相続税」でぐぐって欲しい。
確かに武富士会長の息子のような例もある。が、相続税アップは意外と富裕層、特に稼いで富裕層入りした間の人気は高い。Bill Gatesしかり。消費税アップは、逆累進だけではなく、消費に対する抵抗として働くという点で悪手である。手をつけるなら相続税からだろう。
Dan the Economical Animal

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