日本能率協会マネジメントセンター出版事業部坂田様よりゲラが届いたのは今週末。

初出2008.07.15; 販売開始まで更新; 本日より発売

これだ!こんな本を待っていた!

この夏、最も読まれるべき一冊が、これだ。

ハリーポッター最終巻 最終巻?後回しで結構。本書を読了した読者であれば、そのための時間を充分作れます。

オリンピック?あなたが関係者なら確かにそちらを優先してください。しかし残りの人々にとって、それは「彼らの夏」。あなたの夏の方がさらに重要です。

その一夏の価値を変えるのが、本書なのです。

本書〈「残業ゼロ」の人生力 〉は、12万部を売った前著〈「残業ゼロ」の仕事力〉の続編、ではない。「仕事力」は実は前編であり、本書「人生力」こそ本編である。「残業なんかしてたらかえって仕事が捗りませんよ」というのが前著なら、本書は「人生、残業している閑なんかない」というのが本書なのだから。仕事がなくても人生はありうるが、人生なくして仕事もへったくれもない。本書が本編である所以である。

目次 - 「残業ゼロ」の人生力 | JMAM:日本能率協会マネジメントセンターより
はじめに
第1章 なぜ「残業ゼロ」で人生力が上がるのか
人生トータルの「勝ち組」を目指せ
毎日三時間を「本生」の準備に投資する
諸悪の根源はまたも残業
日本人が苦手な「お金」の考え方
仕事期に稼ぐ目標額を試算せよ
「仕事沼」にはまらないよう注意する
努力ではなく成果を評価する
「自立した個」が活躍する時代
第2章 「仕事力」あっての「人生力
残業が「仕事力」を奪う
まずは始める。そして続ける
「仕事力を上げる」が「人生力を上げる」の大前提
仕事力=能力×時間×効率
効率五倍で売上五倍
効率化の第一歩は「TTP」
「デッドライン」の二大ポイント
ニッポンの「本生期」の現実
人生の収支決算を黒字にするために
定年後にネガティブなのは日本人だけ
「健康」「幸福」「富」を準備する
「パフォーマンス三角形」のベースは体力
急増する糖尿病もうつ病も残業が原因
その会社の平均寿命は何歳か?
第3章 「残業ゼロ」の次は「バカンス」を実現せよ
世界は疾病休暇なのに、なぜ日本は有給休暇?
未消化の有給休暇が消えるのは日本だけ
一週間では長期休暇ではない
バカンスは「本生」の予行演習!
夫婦ふたりきりで二週間過ごす自信がありますか?
新入社員でも夏休みは一カ月
「あきらめ癖」はイメージ力でなおる
ゴールデンウィークは本当に黄金色?
有休完全取得の経済効果は一一・八兆円
これが吉越流バカンスだ!
長期休暇のビフォア・アフター
バカンスがとれるのが「おとなの組織」
最後は自分で考え、行動を起こす
第4章 「残業ゼロ」なら子育ても楽しい
必要なのは「競争社会」を生き抜く力
世界はもっと野性的で、もっとハングリー
子どもには上下関係を教えよ
まず「親子の会話」を増やすことから始める
子育てを楽しめるのは反抗期まで
共働き時代の新しい制度を!
母親の役割、父親の役割
母親にしか教えられない「気づき」の力
子どもにも残業をさせるのか
「自立した個」になるために
第5章 人生を豊かにする人脈術・交流術
それまでの「当たり前」が消失するのが定年
仕事のゲームオーバーで人脈もリセット?
パーティーではセンターテーブルにいる
夫婦同伴がオフ人脈につながる
教養はオフの人脈を広げるカギ
第6章 吉越流「本生」の愉しみ方
「仕事の達人」が「人生の達人」ではない
自分の生活は自分で一〇〇%デザインする
夫と妻の温度差が広がるニッポン
一万語対一〇〇語の会話
会話は夫婦一緒の食事から
ゲームプレーヤーから「本生」へ
ソフトランディング作戦で「荷降ろし現象」を防ぐ
私の「本生」計画
愛する人とバラの香りをかごう

そう。残業なんかしている閑はないのだ。あなたにも、この国にも。

右のグラフをご覧いただきたい。これはこの国の労働者が、有給休暇を完全に取得した場合の経済波及効果がどれくらあるかを、この国の政府が試算したものである。本書の108ページに登場する図であるが、重要なのは、これを試算したのは「ヴァカンス好き」な著者ではなく、この国の政府機関だということである。

GDPのおよそ2%、国民一人あたり、およそ10万円が、捨てられているのである。「もったないない」といえばこれほどもったいないことがあるだろうか。

今度はグラフの中身に注目して欲しい、「余暇需要の生産波及」が7兆4100億円とある。そう。実は余暇がないというのは物事を吟味して購入する時間もないということを意味する。高額な物件ほどそうである。マンション一軒買うのも、満足がいく選択を行うには軽く1ヶ月はかかる。これが一軒家を丸ごと建てるともなれば一年ものだ。私がフリーランスの道を選んだのも、もとはといえば全焼した実家を再建するためだ。悠長にフルタイムで働いている閑がなかったのだ。

もちろん建前上は、不動産といえど金さえ払えば手に入る。しかし充分な暇なしで入手すれば、簡単に下手の安物買いになってしまう。日本の住宅がしょぼかった(と過去形がしたいが....)のは、充分な暇もないのに買う人が後を立たないからなのではないか。

それほど高額なものでなくとも、このことは成り立つ。パソコンですら、OSをアップグレードするのは半日仕事。今の私にはそれがない。3時間程度の暇ならいくらでもあるのだが、半日止められないのだ。しかもすでに後継機を購入しているのだから、安普請買いの日本のおとうさんたちを笑えない。

P. 110
有給休暇を使わないことは、国にとっても、近い将来には会社にとっても、もちろん自分自身にとっても悪。悪いことはすぐにやめるべきです。

反省を込めて同意する。

ところで、本書の発売は元々8月31日だった。以下にその証拠がある。

以下が、その理由である。

添え状より
通常ですと、7月下旬には発売できる進行なのですが、
ハリーポッターの発売、北京オリンピックというイベントが控えているため、
満を持して8月末発売を予定しております。

私は怒った。

ハァ?あなた、本当に原稿を読んだんですか?
著者の意をきちんと汲んだんですか?
8月末とはどういう意味か、わかってるんですか?
本書を本当に必要とする読者の手に届くのが、夏休みの後だということですよ?
彼らは、あなたがたが「満を持した」ために、人生の貴重な一夏を失うわけです。
本書が仮に10万部売れるとして(私はもっと売れると踏みました)、それだけの夏が失われるのです。

怒った甲斐はあった。本書の発売はほぼ一ヶ月前倒しされ、8月3日となった。この夏になんとか間に合ったのだ。無理を聞き入れてくれた出版社および著者にあらためて感謝する。

本書の言葉が、一人でも多くの人に届いて欲しい。本書には、休暇というものの本当の意味が書いてあるのだから。

0x20 = 32歳以上の人は、必読です。本書を読めばわかりますが、休暇の使い方は閑になってからではわかりません。

「学生のオレにはまだ早い?」そんなことはありません。著者は大学卒業後から定年退職するまで、一年も欠かさず一ヶ月のバカンスを取っていたのです。今から始めれば、著者を凌駕する人生力を手に入れることが出来るはずです。

著者と同じ団塊の世代のみなさん、今からでも遅くありません。あなたがたが成すべきことが ここにあります。

そして、定年離婚を予定している「企業戦士」の妻のみなさん、本書を読んだ後で、本書と一緒にラストチャンスをあげて下さい。それでもわかってもらえないのであれば、もう捨てて構いません。人生力がわからない人に旦那の資格なんてないのですから。

大事なことなので繰り返します。残業なんてしてる閑はないんです。

仕事に残業はあっても、人生に残業はないのですから。

Dan the Man for Vacation